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9・14官邸前行動、原発継続方針決定した野田に怒りのこぶし

s20120915b-1.jpg 「野田! 出てこい!」「いますぐ原発をやめろ!」。9月14日金曜日の夕方、首相官邸前の歩道を埋めた人びとがこぶしやボードを突き上げた。原発再稼働と原子力規制委員会人事案に反対する、首都圏反原発連合有志の主催による行動でだ。
 この日、野田政権はエネルギー・環境会議で新戦略を決定。「2030年代に原発稼働ゼロを目指す。核燃料再処理は継続する」という内容に、怒りの声がわき起こった。「ふざけたことを言うんじゃない! 2039年は27年後だ!」 

s20120915b-2.jpgs20120915b-3.jpg しかも、11日には、田中俊一ら原子力ムラの5人を国会の承認なしに委員長・委員に任命し、原子力規制委員会を発足させることを閣議決定。さらに、規制委の事務局となる原子力規制庁の初代長官に前警視総監を起用しようとしている。「こんな人事は違法、無効だ!」。弾劾のコールが響きわたった。子どもたちの内部被曝が深刻だ。1分間アピールの始めに、並行して文科省前で抗議行動を続けている、ふくしま集団疎開裁判の会の井戸謙一弁護士が発言した。「一昨日、福島県の子どもに甲状腺がんが発見された。検査した4万人のうち43%に結節が発見された。通常は1%だ。一刻も早く子どもたちの避難を」と訴えた。
s20120915b-4.jpg 福島第一原発事故の後、作業員の4割が線量計をつけていなかったことが分かっている。福島から木田節子さんがアピールした。「福島第一原発の収束作業は、鼻血を出しながら女の人もやっている。作業員は、おれたちがやるしかないと入っている事実をしっかり覚えておいて下さい」と原発労働者と向き合うことを提起。そして「頑張っていないのは東電の経営者とか野田総理とか、五十何年間も原発に頼ってきた、以前の政権政党の自由民主党の議員たち」と批判した。そして「この国の方が暴力国家です。第二第三のフクシマを絶対に出さないで下さい」と満身の力を込めた訴えに拍手が起こった。オスプレイの沖縄配備反対で1万1千人が国会を包囲した9日の熱気を引き継ぎ、「沖縄の米軍基地をゼロに。原発をゼロに」「原発は平和の仮面をかぶった核戦争だ」と、反原発と反戦、沖縄を結ぶ発言も続いた。
 ペテンでしかない「原発ゼロ」だが、経団連会長・米倉は危機感をあらわにし「了承しかねる」と野田に電話し、米高官も「懸念」を表明した。野田も資本家どもも米政府もぐらぐらだ。福島から避難した友人の言葉を紹介した高校生は、「命に代わる政策などない」ときっぱりと言った。これがすべての労働者人民の答えだ。全原発を直ちに廃炉にしろ! この日は、国会前でもコールとアピールが行われ、全国100カ所近くで抗議行動が取り組まれた。(TK) 

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