出向事前通知弾劾!絶対に止める! 動労千葉が総決起集会
JR東日本は検修・構内業務外注化に向けて、9月12日から強制出向の事前通知を始めた。動労千葉の組合員は通知の受け取りを断固として拒否し、各職場は管理者に対する徹底追及で騒然たる状況にたたき込まれた。14日には動労千葉は、「10・1外注化阻止!強制出向絶対反対!組織拡大!」を掲げて総決起集会を開催、徹底抗戦を宣言した。幕張支部の山田護支部長は「就業規則には『会社の業務上に必要な場合は社員に出向を命じる』とありますが、『業務上の必要性とは何か?』と会社に聞いても何も答えられない。答えられない出向に私たちは行くつもりはない」と言い切った。
続けて「『エルダー社員の雇用の場の確保』『技術指導のため』、全部嘘ばっかりです。工具もロッカーも含めて職場全部を10月1日に下請け会社に持って行く。偽装請負そのものです。こんな事、認めるわけにいかないし、法律上から言っても絶対止められる。絶対に止めます!」と決意を表明した。
千葉支社では14日までに91人、うち動労千葉組合員44人が事前通知を受けた。集会では事前通知を受けた組合員がそろって登壇、圧巻の発言が続いた。「JRからの出向を前提としなければCTSは技術・経験のある会社にならない。ここに根本的な問題がある」「コスト削減のために外注化するなんて言ってますが、われわれは安全が売り物なんです」「これから本当の闘いが始まる」「通知を受けた東労組の若い人を見てると本当に落ち込んでいて。うちの青年部を守るのは当然ですが、東労組の若いのも獲得したい」「事前通知以降、これまでになかったほど職場が沸き立っている。平成採も怒り心頭ですごい勢いだ」「運転職場の若い連中も興味を持ち始めています。組織拡大に向けてともに闘う」。
青年部は闘いの先頭に立っている。通知を行った車両センター所長を40分にわたり追及した青年部組合員もいる。外注化趣旨説明の場が団交さながらの場になったことも報告された。「趣旨説明では他労組の若い人も一緒。『日刊動労千葉に書かれていることとは本当だったんですね』と感想を言っていた」と。“3年で出向から帰れる”と何の根拠もないウソで現場組合員をだましてきた東労組執行部の悪行が満天下に暴かれたことも重大だ。
車両技術分科会の代表は「暑い日も寒い日も、雨でも雪でも、365日手を抜くことなく業務に当たり車両の安全を担ってきた。CTSでプロパーを養成するといっても、安い賃金で雇い、まともな教育もしない。われわれの仕事は車両に触れ、さまざまな事象にあたり経験を積んでナンボなんです。技術・経験のない会社がやるなんて無理なんです。安全と技術継承、なによりも職場を守るために全力で闘う」と発言。幕張車両センターで働く関道利本部執行委員は「現在、存在しない職場に、われわれがそのまま乗り込んで制服だけを替える。こんなことを許していたら、ますます非正規がまんえんし大変な世の中になる。私たち動労千葉はここでくい止める。国鉄分割・民営化の時にくい止められなかった思いも含めて、10月1日まで全力でがんばりたい」と述べた。司会の繁沢敬一副委員長は「みんな笑顔で話していたが内心は怒りで煮えたぎっている。全組合員の力ではね返していく」と決意を表明した。
田中康宏委員長は「外注化との闘いは通知が出ようが出まいが終わらない。10月1日強行を阻止するために当面する2週間、12年間の闘いのすべてを込めて闘い抜こう」と熱烈に訴えた。当面する取り組みについて長田敏之書記長が提起し「教育や訓練など外注化のための準備作業に対して指名ストで闘う。事前通知強行と東労組の裏切りへの怒りを組織拡大に転化するために闘おう。あらゆる闘いが一つになった時、必ず外注化は阻止できる」と確信を込めて述べた。集会にかけつけた三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さん、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の山本弘行さんが連帯あいさつを行った。組合歌斉唱と団結ガンバローで集会を締めくくり、正念場の決戦に突入する闘争態勢をがっちりと固めた。(O)
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