こども園・小中学校つぶすな 豊中・庄内 保育士、保護者、住民が団結
11月17日、豊中市庄内地域で「地域破壊、こども園・小中学校統廃合許すな!みんなの力でとめよう!パレード」が保育士の会、保護者の会、庄内地域をつぶすな!住民の会の3者主催で開催された。
主催3者は昨年11月23日に統廃合反対交流集会を行った。学校統廃合、介護予防センターの風呂廃止、不登校、作業所のあり方など様々な問題意識を持って集まった地域住民が、保育士の労働運動・保護者の怒りに接して共に闘い始めた。
説明会、学習会、記者会見、スーパー前街宣などを行う中で団結を固めた。一番大切だったのは、月1回の定例会だった。そこで「なぜ、いま公立こども園が廃止なのか」「庄内地域の道路拡張は何のためか」という議論を行ってきた。安倍政権の戦争・改憲・組合つぶしの動きと庄内地域破壊の動きが一つだとつかんだ。こういう仲間を軸にパレードをつくり出した。
パレードに先立つ集会の冒頭、豊中市職で保育労働者の深町加代子さんが、主催3団体を代表して提起を行った。「待機児が多いのになぜこども園を民営化・廃止するのでしょうか。それは労働組合破壊です。なぜなら、労働組合は戦争反対・民営化反対だからです。安倍政権は戦争を進めようとしています。こども園・小中学校は子どもだけのものではありません。地域の拠点です。すべては力関係。住民の会、保護者の会、労働組合がタッグを組めば絶対に止められます」と訴えた。続いて、住民の会代表で婦人民主クラブ全国協の山田節子さんが、「道路の拡張工事は地域を破壊する攻撃だ」と徹底的に弾劾した。
さらに、庄内の各地域の住民の発言が続いた。「競争と貧困の時代だからこそ公立こども園が必要。声をあげなきゃあかん」「黙っとったら認めたことになる」「学校が人材育成の場、競争の場になっている」と訴えた。
続いて保護者が発言。「市の計画はコインロッカーに子どもを預けるような無責任な箱づくりとしか思えない」と言い、働きながら子育て・親の介護をする労働者とその家族の現実を無視した国の切り捨て政策を批判し、「子どもの未来をかけて共に立ち上がってほしい」と訴えた。次に、保育労働者が「私たちは子ども・保護者・地域を結びつける公立こども園を大切にしてきた」と訴えた。
最後に、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の福嶋聡執行委員が発言。「沖縄の基地、福島原発事故に反対するなど平和運動をしてきました。だからこそ国は弾圧している。安倍首相は憲法9条を変えようとしている。子どもたちを戦争に巻き込むなどとんでもない」と訴えた。
集会後、保護者、子どもたちが合流し、元気よくパレードに出た。太鼓が鳴り響き、子どもたちが手に手に風船を持ち、「公立こども園をなくすな」とアピールした。
労働組合破壊、地域破壊を許さず、闘う労働組合をよみがえらせ、地域の団結を拡大していこう。
(革共同豊能地区委員会)
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