植木団地闘争5周年で集会 高槻 住民が合流、デモ隊に拍手も
11月23日、「植木団地闘争をつらぬいたぞ! 植木団地闘争5周年集会」が、高槻市富田(とんだ)地域の富寿栄(ふすえ)公園で開催されました。主催は植木団地労働組合、全国水平同盟高槻支部で、96人が結集しました。植木団地闘争の勝利の上に富田地域―高槻全体の組織化をめざす闘いの第2ステージへの突入を力強く宣言しました。
冒頭、植木団地労働組合の曽我勝宣委員長が、2014年11月30日を明け渡し期限とした高槻市による追い出し攻撃と丸5年闘い、4億円の賠償攻撃をはね返して団結を守り抜いてきたことを明らかにしました。そして、その勝利の上に、狭山再審へ闘う無実の石川一雄さんへの攻撃と一体の、植木団地裁判での大阪高裁による部落差別判決とそれを追認した最高裁の上告棄却決定を弾劾し、全国水平同盟高槻支部の建設へ進むことを力強く宣言しました。
連帯のあいさつを全国金属機械労組港合同を代表して木下浩平さんが行いました。木下さんは、同日開催の全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の大会に参加したその足で駆け付け、「植木団地の闘いも関生支部にかけられた戦後最大の労働運動弾圧との闘いも改憲と戦争攻撃との闘いである」と訴え、共に闘うことを表明しました。
基調を全国水平同盟の久原正子委員長が提起しました。久原さんは、「全国の仲間のカンパで建てられた新たな事務所を闘いの拠点に、植木団地闘争の第2ステージへ打って出よう。関西地区生コン支部弾圧を労働者階級の力で粉砕し、狭山闘争と植木団地闘争で改憲・戦争攻撃をうち破ろう」と訴えました。
全国水平同盟から西郡支部、崇仁・東三条支部、杉並支部が決意を述べました。関西合同労組、広島解放共闘、地域で共に闘う高槻医療福祉労組や婦民全国協北摂支部は5年間の闘いをふり返り、植木団地労働組合の闘いが全国に広がっていると語り、これからも共に闘うと力強い決意を表明しました。
圧巻は、植木団地労働組合員の登壇です。さらに組合員と共に富寿栄団地の住民が登壇したことです。
団地の住民は、「私は40年前から解放運動をやってきた。石川一雄さんの闘いで東京にも行った。しかし、今の支部(部落解放同盟富田支部)は植木団地のことは何も言わない。これからの人生を植木団地のみなさんと共に闘う」と力強く発言しました。ついに植木団地労働組合の闘いが地域住民の心をつかみ、高槻支部建設の展望を切り開いたのです。
まとめとして全国水平同盟の平沼和典事務局長が今後の闘争宣言を行い、デモに出発しました。荊冠(けいかん)旗や組合旗を林立させて富寿栄団地を練り歩くデモ隊を住民が拍手で迎えるなど、地域から感動的な決起が始まっています。
新事務所を開設
デモ終了後、植木団地労働組合と全国水平同盟高槻支部の新事務所に集まり事務所開設を喜びあいました(写真)。新事務所は富寿栄地域―高槻全体の組織化の拠点であり、高槻で闘うすべての労働者人民の拠点です。事務所開きには、定期大会を終えた関生支部の仲間もかけつけるなど、地域の闘う勢力が総結集しました。改憲・戦争情勢の中で、これと闘う地域の拠点が打ち立てられたことを実感する事務所開きとなりました。
(北摂労組交流センター・野口彰)
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