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星野国賠勝利へ全国集会

改憲・戦争阻止、沖縄闘争と結び

星野文昭さんの獄死から2年となる5月30日、「星野さんをとり戻そう! 全国再審連絡会議」は東京・星陵会館で全国集会を開いた。全国からの代表参加を交えて240人が星野国賠に勝利する全国運動の本格的な発展をかちとろうと宣言した。
司会は、東京東部取り戻す会の小泉純子さんと星野絵画展中野実行委員会の村岡好行さんが務めた。最初に全国運動呼びかけ人が発言に立った。国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さん、改憲・戦争阻止!大行進神奈川の船木明貴さん、国賠ネットの土屋翼さん、冤罪犠牲者の会の十川正さん、婦人民主クラブ全国協の三浦正子さん、葉山岳夫弁護士が、菅政権への怒りと一つになって国家犯罪を弾劾する運動を拡大しようと訴えた。

星野国賠弁護団

国賠弁護団の岩井信弁護士が徳島刑務所の責任、藤田城治弁護士が東日本成人矯正医療センターの手術前の体制の不備、土田元哉弁護士が手術後のケアについて暴露・弾劾し、和久田修弁護士が運動と一体で弁護団も闘うと決意を語った。
基調報告は星野再審連絡会議共同代表の狩野満男さんが行った。報告は星野さんの獄死が国家犯罪であることを明確にし、全国運動の本格的な発展をかちとろうと呼びかけた。
大坂正明さん救援会の小泉義秀さんが、6月13日に行われる東京拘置所包囲デモへの参加を呼びかけ、星野絵画展高井戸実行委員会の野本穣さんがカンパアピールを行った。
休憩を挟み、国賠訴訟の原告である長兄の星野治男さんのあいさつが読み上げられ、さらに国内外のメッセージが紹介された。トルコのUID―DERから届いた素晴らしいビデオメッセージが上映され、涙を浮かべて見入る人もいた。

丸尾めぐみさんと福山竜一さんが「取り戻そう星野」など4曲を演奏して、会場の雰囲気は一気に盛り上がった。坂手洋二さんと星野暁子さんによるスペシャルトーク「沖縄と星野文昭」が行われ、大きな感動を呼んだ。坂手さんは星野文昭さんと暁子さんをモデルにした戯曲「ブラインド・タッチ」を執筆した意図を語り、宮古・石垣・与那国に自衛隊基地が次々に建設されていることを弾劾した。星野誉夫(たかお)さん、暁子さんが家族の訴えを行った。
集会終了後、新橋までデモ行進を行った。首相官邸脇を通る時は、ひときわ大きな声で菅首相への怒りを表明した。
5・30全国集会は星野さんの獄死が国家犯罪であることを明確にし、星野国賠に勝利する全国運動の本格的なスタートとなった。星野絵画展は広範な民衆の怒りと結びつく重要な場だ。
この秋には11・14渋谷闘争から50年を迎える。星野さんが終生訴えた「すべての人間が人間らしく生きられる社会」を実現するため、星野さんのように沖縄―本土を貫く改憲・戦争阻止の闘いに総決起しよう。

暁子さん・坂手さん対談「人間の分断許さない」

㊧星野暁子さん㊨坂手洋二さん

星野暁子さんと坂手洋二さんのスペシャルトーク(一部)を紹介します。
(編集局)

星野 私も5月、辺野古で座り込みましたが、坂手さんは辺野古、高江に何度も足を運んでます。

坂手 僕は最初は、自然保護を訴えてましたけど、あまりにもそれが今の新自由主義の中ではかみあわなくなってしまい、それで強行されていくわけですよね。やっぱり貧困、格差の問題がとても大きい。札束でほっぺたを張るような状態の中で、漁師や市街地で働いている人たちでも、引き裂かれる。僕は本当に嫌なのは、人間を分断するっていう手法なんですね。高江はいま150人の少ない集落です。とにかくゲートの前に座り込んで工事を止めようということで、ものすごい人が来てくれたことも何回かありました。僕ともう一人で工事を止めたこともありました。とにかくやれることは全部やるんです。辺野古もそうです。色んな仕事している人、生活をしている人が集まってくるので、コミュニティとしても素晴らしいです。

星野 沖縄以南の自衛隊配備について伺います。

坂手 そこには宮古島にレーダーが一個あっただけで70年以上自衛隊基地がなかったんですが、宮古、石垣、与那国に自衛隊が来ました。運送業者がミサイルあったら危ないから運びたくないと言ってる。こういうことに日本中がもっと注目するべきだと思います。

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