都立病院の独法化阻止を 東京 医療労働者先頭に集会・デモ
10月23日、東京・墨田区のすみだ産業会館で、東京労組交流センターの主催する「民営化は悪だ! 都立病院つぶすな10・23集会」が行われ182人が参加した。各職場や地域・市民運動から民営化との闘いをバネにした改憲・戦争阻止の訴え、労働者が社会を変えようという熱い思いが語られ、11・7労働者集会を何としても成功させようと会場全体で確認した。集会後は錦糸町駅前から近接する都立墨東病院前を通って亀戸駅前までデモを行い、手を振り応える地域住民とエールを交わしながら、病院労働者への熱い連帯を込めたコールを響き渡らせた。
集会に先立ち、韓国・民主労総の10・20ゼネスト報道、オリパラ粉砕に向けた東京での取り組み、都立病院独立行政法人化=民営化阻止へ闘いぬかれた都議会での定款採決粉砕決戦の記録が上映された。
集会では自治体労働者が主催者として提起した。民営化の本質を「売れる『モノ』がなくなった資本が『公共』に目をつけ、税金に群がって『社会』を壊している」と端的に暴露し、労働組合の闘いを軸に反撃しようと訴えた。
さらに独立行政法人化の定款採決阻止へ都議会行動の先頭に立った医療・福祉労働者たちが登壇し報告した。小池都知事が「来年7月独法化実施」を号令して都議会で定款採決を強行させたこと、7千人の都職員をいったん解雇して労働組合を破壊する意思をむき出しにすると同時に、戦争にも動員できる法人体制へと移行させようとしていることを徹底的に弾劾した。
様々な現場で闘う労働者からの報告が続いた。
自治体労働者は保育園の公設民営化との粘り強い闘いについて語り、都営交通労働者は小池都政下での病院、水道、市場、公営バス・地下鉄民営化の核心である東交・都労連解体攻撃との対決を固く誓った。郵政労働者は郵政民営化の矛盾を労働者に押し付ける攻撃を断罪し、土曜休配、深夜勤廃止・昼間異動、非正規職解雇などに対する現場からの反撃を報告した。教育労働者は、公教育の解体・民営化は再びの戦争教育と一体だと暴露・弾劾し、労組を軸に地域と結びついて闘うと述べた。
地元の墨東地域からも患者・市民の会が登壇し、陳情をはじめ都議会行動に取り組んだことを報告。病院の独法化により障害者医療なども奪われると指摘し、「基本的人権を行政が守らなくてどうする!」と弾劾して連帯を呼びかけた。
改憲・戦争阻止!大行進運動の森川文人弁護士が、民営化との闘いの本質は国有に戻すというより「私たちの手に取り戻す」ことであり、新自由主義しか選べなくなった資本主義自体を打倒することが展望だと喝破した。
動労千葉の中村仁副委員長が、民営化の突破口になった国鉄分割・民営化との闘いが勝利まであと一歩であることを訴え、11・7労働者集会への結集を呼びかけた。民営化と戦争を止めるのは労働者の団結だ。11・7集会に総結集し、都立病院独法化を絶対に阻止しよう。(東京東部 K)
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