杉並で「ほらぐち区議と語る会」/ 若者中心に生き生きと議論
4月9日、杉並区内で「若者の声を杉並から―ほらぐち区議と語る会」が開かれ80人が参加しました。直前の阿佐谷反戦デモの高揚感冷めやらぬ中、会が始まりました。
ほらぐちともこ杉並区議からこの間の杉並区議会での闘いが生き生きと報告されました。特に3月3日の「ロシア非難決議」に一人反対したことをめぐって「そんなことをしたら孤立してしまうのではないか」と意見が出されていることに触れ、「決議の『全会一致』とは自国政府の戦争を問題にしないどころか、参戦を要求することになる。私の存在意義はこのブルジョア議会の欺瞞(ぎまん)を暴露・弾劾し、真実を知らせることです」と言いきりました。
そして「『戦争反対』とは、核武装論者とも手を結んでロシア・プーチンのみを非難することなのか? この決議は私たちが本当に闘うべき相手を見えなくさせるものです」と訴えました。さらに「前進」を掲げ「戦争を止める力は、世界の反戦デモ・ストライキです。戦争を止めるとは資本主義を終わらせることです」と力強くアピールしました。
自らの学生運動時代につかんだ教訓も交え、「リベラルを売りにする大学で学生がビラまきすら自由にできず、戦争反対の集会やデモが国家権力に弾圧される現実はロシアとまったく同じ。職場・キャンパスで政治を奪い返そう」と結びました。
この報告を受け、三つのテーマでディスカッションが行われました。一つ目は、「コロナ禍での職場の闘い」。介護職場で働く医療従事者は「一番命が大切にされるべき職場で命がないがしろにされている。都立病院独法化はこの現実を進めるもの。それは戦争も同じです」と訴えました。
二つ目の「非正規労働者の声」では、会計年度任用職員として児童館で働く労働者が「『会計年度任用職員は補助的な業務を担っている』と議会答弁にはあるが、こんな形で子どもたちとの豊かな場をつくる職場に分断を持ち込むのは許せない」と怒りを表明。
三つ目の「基地の島・沖縄の現実とウクライナ戦争を考える」では、3月の沖縄現地闘争を担った全学連の学生が力強い報告を行いました。
全体討論では「ほらぐちさんのたった一人の闘いが杉並区丸ごと戦争翼賛になることを阻んでいる」などの意見や、沖縄での新労組結成の教訓などの意見が相次いで議論は高揚。若者を中心にみんなが議論に参加して団結をつくるという挑戦に成功した会となりました。(東京西部・石渡哲)
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