水平同盟、解放共闘が要請行動
高裁は事実調べを行え
岸田政権の戦争に向かう攻撃が激しさを増す中、無実の石川一雄さんの第3次再審請求の棄却攻撃が切迫しています。全国水平同盟と部落解放東日本共闘会議は12月7日、戦時体制への転換としての再審棄却・狭山闘争解体攻撃を絶対に許さないと決意し、裁判所前アピールと東京高裁要請行動に決起しました。
今年8月29日、弁護団は東京高裁第4刑事部に11人の専門家の鑑定人尋問と「万年筆のインク」の鑑定の事実調べを請求しました。しかし、大野勝則裁判長は検察の意見を待ってから判断すると、露骨に棄却への意思を示しています。下山鑑定をはじめ無実の新証拠の事実調べを一貫して拒否する東京高裁の棄却攻撃を粉砕する闘いは、待ったなしの決戦です。
今年6回目となるこの日の行動には、全国水平同盟の久原正子委員長を先頭に、動労千葉や東京の各地区労組交流センターが結集しました。要請行動では、全国水平同盟の西郡支部、高槻支部、京都崇仁・東三条支部、杉並支部と、動労千葉、茨城労組交流センターなどが要請文を読み上げました。1974年10月31日の寺尾反動判決以来一度も事実調べを行うことなく棄却攻撃が繰り返されてきたことを弾劾し、新証拠を採用し、直ちに事実調べ・再審を開始せよと迫りました。
検察はいまだに証拠開示の要求に対して、「不見当」や「必要がない」と応じていません。対応した法廷管理官は質問に一切答えませんでしたが、要請団は狭山闘争の勝利へ攻勢的に要請行動を貫きました。
正午からの裁判所前アピール行動では、久原委員長が、奈良の狭山街宣での圧倒的反響や、狭山闘争と一体で八尾市・西郡の公営浴場廃止攻撃に対して大衆的な決起で再開させたことを報告し、闘いの展望を示しました。
不屈に闘う石川一雄さんと固く連帯して、2023年の狭山決戦を共に闘いましょう。(全国水平同盟杉並支部・狩野正幸)
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