京都大学で「12月集会」開く
学生処分撤回・阻止を
京都大学時計台前広場で全学処分対策委員会が主催する「学生処分撤回・阻止12月集会」が9日に開催された。京大生を中心に全国の大学生や教員・市民が結集し、戦争に向かう時代の空気を吹き飛ばす熱気と解放感あふれる集会となった。
2019年に有志が開催して以来4年目となる12月集会は、新たな世代を獲得しながら発展している。発言に立った京大生の多くが1回生・2回生だ。しかもそれぞれが立て看板運動や寮・学部自治会の運動を実践してきた立場から闘いの決意を表明した。熊野寮祭企画「総長室突入」を行った学生からは、要求書を湊長博総長に受け取らせることこそできなかったが、何百人もの学生が共に抗議し、当局が呼んだ機動隊の入構を阻止した勝利を報告した。
集会の基調提起に立った2人の学生は、「処分撤回・阻止のための運動は分断攻撃に屈せず、処分された学生と団結して、今も続いている大学の管理強化の顕現としての処分を打ち破ろうとするものだ」と提起し、さらに学生自治への攻撃はこれから本格化する大学の軍事研究・戦争動員と一体であることを訴えた。その上で、処分反対の闘いが弾圧をはね返して学生の権利を奪い返していることを確認し、「大学から戦争を止めること、社会を変えることは可能だ」と処分撤回運動と全学自治会建設運動への参加を呼びかけた。
発言の最後に処分当該の学生が登壇し、「僕は大学に対する抗議を、暴言だ、業務妨害だ、として処分された。今、集会を弾圧する職員に対して、みんなで弾劾して妨害することで新たな処分をさせずに集会ができている。オルガ像や立て看板も処分対象となってきたが、今も入試期間中にいろんな像が立てられ、先日の熊野寮祭では巨大看板も出された。僕らは処分をのりこえる闘いをやっている」と勝利宣言を発した。
最後、集会参加者が集まって神輿(みこし)を担ぎ、「処分撤回・集会貫徹・湊打倒・自治会建設」の掛け声で構内をパレード。キャンパスの主人公は学生であることを見せつけた。集会現場には弾圧のために職員が多数配置されたが、集会参加者全体で弾劾して一切妨害させず、動員された京都府警も全く手出しできなかった。
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