京大同学会 新入生迎え学内集会 4学生の退学処分許すな
4月26日、京都大学で同学会執行委員会の主催する学内集会が開催されました。大雨の中、1回生を中心に多くの京大生が集まりました。
同学会は2月の代議員会で「軍学共同研究反対声明」を決議。その直後、京大が米軍から2070万円の研究資金を受け取っていたことが報道されました。執行委員会は4月開講以降、1回生の各クラスで授業前にこの問題についての議論をしてきました。そして計21クラスの賛同とともに「情報開示の説明会開催」を京大当局に要求しましたが、当局=山極壽一総長体制は申入書の受け取りを拒否。さらに無期停学処分中の4人の執行委員に対して追加処分(=退学)のための「呼び出し」を通知しました。今回の集会は、学生が怒りを爆発させ、戦争と軍事研究、仲間への処分を阻止する団結をつくる闘いになりました。
弾圧職員が「集会禁止」などと書いたプラカードやビデオ撮影、騒音計などで妨害にかかりましたが、三ケタ規模の学生がとりまく中で集会は続行され、沖縄辺野古現地闘争に参加した学生の報告などが行われました。「大学にはまず事実関係の説明を求めたい。軍事研究には反対」などといった1回生の声が次々と読み上げられました。
夕方、岡山大学名誉教授の野田隆三郎さんを迎え全国学生討論会を開催。野田さんは戦争体験を通じた軍事研究反対の思いを語りました。(京都大学 N)
●処分狙う当局の呼び出しに反撃
5月2日、京大同学会執行委員4人に対する退学処分のための「呼び出し」を徹底弾劾するクスノキ(京大本部)前一日行動打ち抜かれました。(写真)
昼休み集会が大いに盛り上がり、駆けつけた多くの市民や学生・教職員が足を止めました。京大当局は看板を片手に大挙して妨害を図り、学生を呼び出しておきながら「まだ早い。面談の15分前に来い」などとわめく始末。「面談」自体も氏名不詳の教授が「停学処分中なのに大学敷地内に入ったか?」などと聞くだけの、追加処分のための言質取りを狙うものでした。
行動を通じて学生と広く結合でき、手応えを感じました。(京都大学 Y)
●全学連委員長が広島大学で講演
4月24日、広島大学で「大学・労働と戦争」をテーマに、斎藤郁真全学連委員長を招いて新入生歓迎講演会を行いました。
斎藤委員長は、学生の貧困と軍事研究は一体の問題だと提起しました。広大生協労組からは、職場闘争の報告が行われました。参加者は真剣に聞き入り、質疑応答では学費など個別問題の解決と社会構造を変えることを一体で取り組む必要性が確認されました。
最後に学生自治会から、「学生の困難を『個別問題』にせず、ともに団結して闘おう!」と訴えました。講演会には「全学連のめざす社会の姿が見えた」などの感想が寄せられました。ストライキを闘う自治会建設へまい進します!(広島大学 森田寛隆)
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