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東北大でサークル活動破壊に大反撃、キャンパスで全国学生集会打ち抜く

s20121130a-1.jpg 11月27日、東北大学川内キャンパスで、東北大学学生自治会と文化部サークル協議会(サ協)運営委員会の主催による「大学の主人公は学生だ!11・27東北大一日行動」が打ち抜かれた。初雪の降る中、熱気あふれるキャンパス中央集会と大学当局への抗議行動が闘われ、夕方には全国学生集会が感動的成功を収めた。この高揚の中、学生自治会の執行部選挙(11月29日投票開始、12月7日開票)が大決戦へと押し上げられた。
 大学当局は7月26日の「学友会全学協議会」なる密室会議で、サークルの団結体であるサ協から「部室配分権」を奪い、「今後学友会が部室の配分・管理・運営を行っていくこと」をクーデター的に「決定」した。 

s20121130a-2.jpg 多くのサークル員から抗議の声が上がり、「7・26決定」撤回と部室増設を求める署名運動が始まった。とりわけ「非公認」とされているサークルの部室はく奪攻撃との攻防が決戦局面を迎えている。また当局は10月上旬、学生団体の出した立て看板を無断で撤去し破壊する暴挙をはたらき、当該団体からの抗議文さえ受け取らないという態度に出てきた。
 自治破壊、サークル活動破壊攻撃の数々に対して、学生自治会とサ協運営委員会は11・27行動を呼びかけた。これに恐怖した当局は、「東北大学会計規程」なるものを持ち出し、「教育研究活動の支障となる大音量または拡声器等を用いた集会・イベントを行うことはできません」などと書かれた看板を学内数カ所に慌てて設置した。さらに集会当日、「学生の皆さんは……巻きこまれないように注意してください」と書いた張り紙を掲示するなど、必死で11・27行動への破壊・妨害を画策した。東北大生を「巻き込まれる」対象としてしか見ない、ここに当局の貧困な学生観が表れている。
 だが当日昼休み、学生自治会・サ協と全国学生がキャンパス中央で堂々と集会を開始しても、当局はその場に出てくることさえできない有様だった。昼集会は東北大生の圧倒的注目と多数の飛び入り参加を得て、解放感にあふれてかちとられた。参加者はそのまま学内をデモして当局の窓口=学生支援課に進撃し、怒りの抗議行動をたたきつけた。
 学生支援課は「学生自治会、サ協その他本学の正規の手続によらない団体やそれに同調する本学の学生・学外の個人・団体等の……文書は、一切受け取りません」などと書いた紙を掲示し、抗議や質問にもろくに答えないという態度に終始した。飛び入りで参加した学生も含め全員の怒りが爆発! 当局は大混乱に陥り、最後は窓口を閉めて逃亡した。
 夕方には、屋内で全国学生集会が開催された。学生自治会の石田真弓副委員長は基調報告で、「総選挙で改憲勢力が台頭し、反原発闘争に対して憲法停止とも言える攻撃がかけられている。革命が問題になっている。闘う組織と運動の登場が求められている」「敵の矛盾を徹底的に突き、全学生の怒りと結びつけよう。最大の反撃は組織拡大だ」と提起し、東北大自治会の次期執行部選挙の勝利を訴えた。続く特別アピールでは、「無期停学」処分と闘う法大生・武田雄飛丸君が「10・19法大集会の学生1千人の決起を当局は『迷惑行為』『業務妨害』で片づけようとしている。僕はこの処分攻撃を、大学と社会を変える闘いに転化します」と決意表明。さらに、京都大学の仲間が、「東北大のサークル攻防に絶対に勝ちたい。京大では、大学再編攻撃に対して教員と学生が一体となって決起している」と報告した。
 ハイライトは、この間決起した東北大生からの発言だ。「自分のサークルは地域での障害者介護の活動をしていますが、当局は私たちに『ビラまきをやめろ』『学外者と一緒に活動するな』と言ってきました。他大学ではビラまきができなくなっているが、東北大では『内規』反対で闘うサ協が自治を守ってきた。サークル活動を守るために闘います」との宣言に、全体が拍手で応えた。さらに、自治会活動を担う1年生が、「本日の当局の対応は本当に卑怯だが、自治会を恐れているからだ。学生の手に大学を取り戻すため、次期執行部選挙に立候補します」と決意表明し、万雷の拍手が送られた。
 福島大、岡山大、広島大から連帯アピールが行われ、最後に法大処分撤回の署名運動と自治会執行部選挙への決起が呼びかけられ、団結ガンバローで集会を締めくくった。(東北大・A) 

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