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汚染水海洋投棄とめよう  NAZEN東京が杉並で集会

大軍拡と原発政策の大転換に怒り、ビキニデー集会に多数が集まって吉沢さんの訴えに耳を傾けた(2月26日 杉並)

2月26日夕方、「汚染水海洋投棄をとめよう!ビキニ被爆69年講演会」が杉並区内で行われ、参加者は120人でした。
集会は、ウクライナ戦争下、5月広島サミットで汚染水海洋投棄の世界的合意の取り付けを狙い、原発60年超運転を可能にするエネルギー関連「束ね法案」の閣議決定(28日に強行)が切迫する中、岸田政権に対決して開かれました。
「希望の牧場よしざわ」代表の吉沢正巳さんは、原発に反対し「カウゴジラ」という牛の鉄筋模型を軽自動車でけん引して日本全国を走り回ってきました。その経験から今、何をすべきかを熱烈に語りました。「言っているだけでは、思っているだけではだめなんだ。みんなが立ち上がることが今必要なんだ」「伝えるにはこっちの本気の行動が問われているんだ」と福島県浪江町の請戸漁港での漁師とのけんか寸前の激しい対話や、岡山の中学校の生徒たちとの真剣な対話などを紹介しました。
第2次大戦後、父親が3年間極寒のシベリアに抑留され、その父親が帰ってきたのが舞鶴だとして、2・19舞鶴闘争に参加したこと、舞鶴での原発と海上自衛隊の戦争準備の様子を鋭く語りました。父親が経験した満蒙開拓団の末期の集団自決が沖縄戦と同じだ、戦争の時代に戻ってはいけないと強く訴えました。
そして「俺たちは避難民だ。浪江を追い出された俺たちは無念が深い。これを怨念に転化し、もう原発を終わりにするという怒りに点火する必要がある」とまとめました。吉沢さんの講演は彼の決意がものすごい迫力で伝わってきてその中身に圧倒されました。
ふくしま共同診療所の杉井吉彦医師は汚染水の海洋投棄の危険性を語り、「低線量被曝なんてものはない。内部被曝が大問題だ」と述べ、福島から闘っていこうと決意を語りました。
改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士は「安保3文書」は戦争宣言政策だ、「専守防衛」なら戦争してもいいのかと問い、この国の政治の在り方を根底から変えていきましょうと話しました。
4月杉並区議選で再選に挑戦する洞口朋子さんは、文科省が学校現場に配布している「汚染水は薄めれば問題ない」というチラシの回収を区議会で求めていると発言しました。
3・11反原発福島行動実行委員会共同代表の椎名千恵子さんは「今年の福島行動は核戦争を止めるために勝利しなければならない。原発事故から12年間の積もりに積もった核被曝地福島の怒りを世界に向かって発信しなければならない」と3・11反原発福島行動への決起を熱烈に訴えました。
新宿御苑への放射能汚染土持ち込み反対運動を闘う西部ユニオンの労働者からの発言もありました。
主催者から東海第2原発の来年からの再稼働反対、春から夏にも行われようとする汚染水海洋投棄に反対するためにも3・11福島から世界に闘いの声を上げようとの行動提起がありました。(NAZEN東京代表・佐藤賢一)

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