ウクライナ戦争とめよう/東京で反戦集会とデモ
ウクライナ戦争開戦1周年を前にした2月23日、改憲・戦争阻止!大行進が呼びかける東京・芝公園での集会に650人が結集し、力強い反戦デモが行われた。「戦時収用」そのものというべき市東孝雄さんの農地の強制収用と実力で対決し、闘魂と団結を守り切った三里塚芝山連合空港反対同盟と全学連が自信に満ちて集会をリードした。戦争は、労働者民衆の団結と自国政府打倒の闘いで止められるーーこの日の集会・デモはその大きな展望を示した。
集会は前段のバンド演奏を受けて開始された。在日ビルマ市民労組から連帯アピールを受けた後、特別報告として三里塚反対同盟の萩原富夫さんが農地強奪の強制収用に対する12時間以上にも及んだ徹底抗戦を報告し、今後の闘いの決意を述べた。参加者はその不屈の闘魂と明るい姿に惜しみない拍手で応えた。
呼びかけ人を代表して、森川文人弁護士が基調報告を行った。森川さんは、ウクライナ戦争の本質は資本主義末期の帝国主義戦争だとして「私たちが求めるのは『戦争前』の世界ではない。資本主義の『自国』政府をそれぞれ打倒する国際連帯、これが私たちの反戦闘争だ」と訴え、戦争国会を包囲する国会闘争への結集を呼びかけた。
反戦を貫く労働組合のアピールとして、動労千葉と港合同が闘いを報告。医療福祉労働者からのカンパアピールに続き、全学連の赤嶺知晃委員長と矢嶋尋副委員長、京都大学の女子学生が発言に立った。三里塚での実力闘争を先頭で闘い抜き、確信と勝利感に満ちた発言に会場が沸いた。
洞口朋子杉並区議会議員は、自治体に広がる戦争動員の現実を暴露。右翼の妨害を打ち破って反戦運動を広げ、4月区議選での再選勝利へ闘う決意を述べた。
入管法改悪阻止のアピール、婦人民主クラブ全国協議会、3・11反原発福島行動、8・6ヒロシマ大行動実行委員会から訴えと決意表明が続き、最後に東京西部ユニオンの青年労働者が「ウクライナ労働者戦線がついに声明を発した。世界の仲間たちの闘いから無限の勇気をくみ取ろう。こちらからも見えるということは、あちらからも見えるということ。世界中の仲間たちから見えるでっかい闘いをしよう」と力強く発言した。
大行進事務局の石田真弓さんが、団結した実力闘争が切り開く解放感と展望を強調して、まとめと行動提起を行った。特に巨大な国会闘争の実現を追求することを訴えて集会を締め、参加者はデモへ出発した。
「ロシアもNATOもウクライナから手を引け!」「中国への侵略戦争とめよう!」「岸田を倒せ!」のデモコールが街に響きわたる。右翼の街宣車が大音量で妨害するが、沿道からはそれをもきっかけにデモへの注目が集まり、歩道橋に人々が鈴なりになって見入った。全学連のヘルメット・スクラムデモを見た若い男女が手を振りながら歓声を送る。国家権力や右翼の妨害を蹴散らし、「戦争絶対反対!」を訴え力強く行進するデモ隊が多くの人々の共感を集めた。
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