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「殴打者は大坂さんではない」 大坂裁判第28回公判

共に闘った労働者が堂々と証言
1971年11月14日、沖縄闘争を闘い「殺人罪」をでっち上げられた大坂正明同志の第28回公判が6月12日、東京地裁刑事第4部(高橋康明裁判長)で開かれた。
東京南部地区反戦青年委員会の労働者として11・14闘争に参加したHさんが証言した。H証人は「隊付きレポという役を命じられ、デモ隊に並行して動き機動隊の動向を報告するように求められた。だが、いてもたってもいられず仲間と共に闘い、東急本店前で現行犯逮捕・起訴された」「取り調べでは『殴打現場にいただろう』『神山交番に放火しただろう』と追及され殺人罪でっち上げも覚悟した」と、自らの闘いを明らかにした。そして「殴打現場を至近で目撃した。のちに大坂さんの指名手配写真を見て、絶対に間違っていると一瞬で確信した」「沖縄闘争を憎悪する権力によるでっち上げ弾圧だ」と権力を弾劾した。「殴打者はガタイのいい男だった。大坂さんとは全然違う体つきだった」と言い切った。

検事は「証人が目撃した殴打者の身長は170㌢か、171か、それとも172か」など、実にくだらない反対尋問で傍聴席の失笑を買った。また「証人は革共同政治集会に、渋谷暴動事件の証人自身の裁判が終わった後、42回も参加している」など、証言の信用性を傷つけようとしつこくケチ付けを続けた。
だが「星野さんの虐殺は許さない。大坂さんへのでっち上げを許さない」という証人の固い決意と真実の証言の迫力が権力を圧倒した。

証人尋問の後、審理計画についての手続きが行われた。6月の残りの公判期日をすべて取り消し、次回第29回公判は7月6日(午前10時 東京地裁)に行うことが決まった。

免訴の証拠調べを却下する暴挙
裁判所は、弁護側が求めていた免訴に関する証拠調べ請求を、すべて却下する暴挙を断行した。半世紀以上前の事件の裁判が「違法ではない」と開き直り、免訴について審理すら行わないと言い放ったのだ。
裁判所による「奥深山幸男の公判停止が35年以上の長期にわたったとしても、大坂被告人に許容しがたい不利益が生じたものということはできない」「裁判所の判断に刑事法の研究者の知見が必要であるとは言えない」との決定は、怒りに堪えない。

大坂さんの無実は明らかだ! 裁判所はただちに大坂さんを釈放しろ!
大坂さんを奪還する闘いは正念場を迎えている。7・9東拘包囲デモを闘おう。傍聴闘争に集まろう。

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