入管法・民族差別許さない 戦争絶対反対訴え鶴橋デモ
10月1日、「戦争反対!民族教育つぶし許さない!入管法・民族差別と闘う関西集会」(主催 外登法・入管法と民族差別を撃つ関西集会実行委員会、朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会)が大阪市・東成区民センターで開催された。
最初に集会実行委員会を代表して、全国金属機械労組港合同の木下浩平執行委員が基調報告を行った。木下さんはウクライナ戦争が第3次世界大戦の様相を呈(てい)する中、日本帝国主義も中国侵略戦争に向けて参戦国・当事国として登場しており、今こそ自国政府打倒の闘いに立とうと訴えた。また関西における闘いの焦点として、東大阪市で大阪維新の会の意を受けた市教委当局による民族教育解体攻撃がかけられていることを弾劾。さらに入管法改悪をてこにした収容強化と虐待・追放攻撃との闘い、福島第一原発汚染水海洋放出と一体で扇動される排外主義との闘いの重要性を強調し、11・19全国労働者総決起集会への巨万の決起を勝ち取るためにさらなる奮起を呼びかけた。
「朝鮮文化に親しむ東大阪子どもの集い」廃止を許さない実行委員会の村田孝子さんは、民族学級を複数校合同のリモート授業とすることによって民族講師の授業数を減らし、実質賃下げから自主退職に追い込む攻撃や、「多文化教育」の名目で差別と闘う教育としての民族教育の歴史的経緯を否定する攻撃がかけられていることを報告。民族学級の土台そのものの破壊を狙う攻撃に対し、現場労働者の怒りを組織して闘う決意を表明した。
改憲・戦争阻止!大行進・大阪市の赤田由行さんは、反戦闘争の放棄に向かう自治労本部と徹底対決した8月自治労函館大会闘争を報告。さらに民間企業で働く青年労働者に対する「戦争反対を訴 えた」ことを理由とする不当解雇攻撃を弾劾。地域に訴え、青年労働者の巨大な決起をつくりだす展望を示した。
NAZEN関西代表の村山晃さんは、「汚染水海洋放出は中国への排外主義を扇動し、中国侵略戦争と世界戦争・核戦争に突き進むための岸田政権の戦争政治であることをさらに明確にし、この攻撃と真正面から対決する反戦闘争として闘おう」と呼びかけた。
全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部を代表して赤川純執行委員は、弾圧との闘いと裁判闘争について報告。「耐えて踏ん張っている仲間がいるからこそこれらの闘いには負けられない。11・19全国労働者総決起集会をともに成功させよう」と呼びかけた。
関西労組交流センターの深町加代子代表が「労働者が団結を求め動き出している。反戦闘争の爆発で国境を越えた団結をつくろう」と集会をまとめ、デモに出発。在日朝鮮人が多数住む鶴橋に向かうデモ隊列は、手を振って応える住民や横断幕・プラカードに注目し賛意を送る街頭からの激励に迎えられて進み、「差別分断・排外主義と闘おう! 戦争を止め社会を変えよう!」と力強くアピールした。(関西労組交流センター・西納岳史)
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