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無実の大坂同志への「20年」有罪判決弾劾/非転向で闘う革共同への恐怖

1971年11・14沖縄返還協定批准阻止の渋谷暴動闘争で「殺人罪」をでっち上げられ起訴された大坂正明同志に対し、東京地裁刑事第4部・高橋康明裁判長は12月22日、懲役20年の有罪判決を言い渡した。満身の怒りを込めて弾劾する。大坂同志は無実である。35回の公判を通じて検察側の有罪立証は完全に破綻した。追い詰められた裁判長は法廷証言を一切無視し、半世紀以上前のでっち上げ供述調書だけで有罪判決を強行した。この判決は、非転向で闘う大坂同志を超長期に投獄し、革共同と全労働者人民の闘いの圧殺を狙う大攻撃である。大坂同志と弁護団は直ちに控訴した。大坂同志無罪奪還、即時保釈のカンパ・署名に全力で取り組もう。

■でっち上げの「供述調書」だけで有罪判決を強行

大坂さんは無実だ! 東京地裁前で有罪判決を徹底弾劾し抗議行動(12月22日)

71年渋谷暴動闘争は正義の闘いである。沖縄返還協定は、沖縄の永久核基地化と戦争への攻撃であり、沖縄の労働者人民と連帯して絶対に粉砕すべきものだった。今日の辺野古新基地建設攻撃、南西諸島のミサイル基地化の現実を見れば明らかなとおり、71年の闘いは今日にまっすぐつながっているのだ。だからこそ日帝権力は沖縄闘争を圧殺し、「侵略を内乱へ」の闘いを粉砕するために、無実の大坂同志に対するでっち上げ有罪判決を強行したのである。
判決文は、でっち上げストーリーをひたすら強弁する異様な文書である。大坂同志への「殺人罪」でっち上げは、大坂同志を殴打現場で目撃したとする、闘争当時未成年の少年ら4人に対する拷問的取り調べによって作られた供述調書だけで成り立っているのだ。
供述した4人のうち、AO証人とIT証人が、法廷で自らの50年前の供述調書が事実でないこと、検察の作文であることを証言し、でっち上げだったことを明らかにした。ところが判決は、これらの公判供述の方を「信用性に乏しい」と切って捨て、50年前の供述調書が「記憶の鮮明な時期のものだから信用できる」とするのである。いったい何のために公判を行うのか。

OT証人は重病のため出廷できないとなった。AR証人だけが供述を維持するとされ、検事の頼みの綱であった。ところが法廷で、ARはさらに矛盾する証言を繰り返し、完全に破産した。判決は、ARのでたらめを取り繕うため、ARの法廷での「目撃」証言を全部なかったものにし、星野裁判以来の一切の法廷証言を「信用できない」と切り捨て、72年のAO供述調書を軸にでっち上げ調書だけで有罪を結論づけたのだ。
裁判長は、AR証人の破産を弁護団に強制された上に、AO、ITが続けざまに供述調書を否定したことに仰天した。そこで大坂同志の無実を示すもの一切を排除しようと、法廷証言をすべて無視する暴挙に出たのだ。
でっち上げ調書でAOは、神山派出所前で機動隊と衝突するデモ隊を撮影した写真から、大坂同志とはまるで別人を指して「大坂」だと供述した。OTもまた、さらに別人を指して「大坂だ」と供述した。ところが判決はこの調書の矛盾について、「供述が自発的に行われたことを示す」と百八十度転倒させ、「核心部において一致」「相互に補強し信用性を高めている」とまで言ってのけた。大坂同志が「星野、奥深山とともにデモの先頭を走った」と認定しながら、「なぜ大坂同志がどの写真にも写っていないのか」について、一言も言及しなかった。断じて許せない。
判決は、でっち上げAO供述調書を根拠に、大坂同志が「デモ集団に指示を与える立場にあったものと推認できる」と強弁し、その推認の上に、「暴力革命の実現を標榜(ひょうぼう)する中核派が、沖縄返還協定批准阻止を掲げ、渋谷で暴動を起こす」ことを呼びかけて実行した罪として「殺人罪」を日帝国家権力の意思として押しつけてきたのである。でっち上げ「懲役20年」攻撃によって大坂同志を超長期に監獄に閉じ込め続け、それを見せしめとして革命的共産主義者同盟とその運動を粉砕しようという攻撃である。
日帝権力は、星野文昭同志に対してでっち上げ無期懲役刑を科し、医療放棄によって虐殺した。今、刑務所当局の国家犯罪を暴き、弾劾する国家賠償請求訴訟を闘い、重大な局面を迎えている。これと結合して、大坂同志のでっち上げ有罪判決弾劾の控訴審闘争を断固闘い抜こう。
大坂同志は11・19全国労働者集会へのメッセージで「私への無期求刑は闘う全ての人への攻撃だ」「屈することなく闘い続ける」と宣言している。大坂同志と固く団結し、「侵略を内乱へ」の24年決戦に突入しよう。

■裁判所前、怒りのるつぼ

午後2時過ぎ、「懲役20年の不当判決」の速報が伝えられると、東京地裁正門前は怒りのるつぼと化した。「ふざけるな!」「許せない!」――集まっていた多くの同志、支援者から一斉に怒りの声が上がった。直ちに全員で地裁に向かって不当判決弾劾のシュプレヒコールを繰り返した。
全学連の司会で抗議集会を開いた。革共同救対部、大坂さん救援会、星野再審全国連絡会議、全学連など、この間、大坂さん奪還のために全力で闘ってきた同志、支援者が次々とマイクを握り、日帝・東京地裁を弾劾した。そしてそれぞれが不当判決を必ず粉砕して大坂さん奪還まで不屈に闘い抜く決意を表明した。
革共同を代表して秋月丈志書記長がマイクを握り、「不当判決に激しい怒りを爆発させて、革共同は断固闘う。大坂同志の訴えに応え、24年決戦に絶対勝利しよう」と呼びかけた(発言要旨別掲)。

秋月書記長が革共同の新たな戦闘宣言を発した

◆秋月丈志・革共同書記長の発言/71年渋谷暴動闘争は百%正義、「侵略を内乱へ」貫き闘う

大坂同志への懲役20年の不当判決に激しい怒りを爆発させ、「連帯し、侵略を内乱へ」の闘いを、全世界の労働者階級と共に断固闘うことを決意表明します。
大坂同志は革共同の誇るべき同志です。中核派として半世紀以上闘い抜いてきた誇るべき階級の戦士であるからこそ、この不当判決が出された。星野同志への無期懲役と本質的には同じ攻撃がかけられたのです。46年間の不当な指名手配、6年以上の不当勾留の上にでっち上げで懲役20年の実刑判決をかけてきた。こんな反動判決を、革共同は絶対に許さない。
裁判所は大坂同志が百%無実であることを分かっていながら懲役20年の判決を出してきた。それは、革共同、中核派が「1971年11月の闘いは断固正義である。沖縄の基地を撤去し日本帝国主義のアジア侵略を内乱に転化する闘いは百%正義であり、断固貫かなければならない」と闘っているからです。
大坂同志、星野同志らは、沖縄を永久核基地にしベトナム侵略戦争の出撃基地にしてベトナム人民、アジア人民を殺そうとする攻撃は絶対に許せないと立ち上がった。機動隊の暴力をもってペテン的な沖縄返還協定を強行採決し沖縄を永久核基地にしようとする攻撃を何としても阻止しなければならないと立ち上がったのです。これは百%正義の闘いです。それに対して、沖縄の人々を再び犠牲にして侵略戦争をやろうとする日本帝国主義こそ百%の不正義です。この不正義は絶対に打倒しなければならない。そして労働者階級人民の正義は絶対に貫徹されなければなりません。
今、日本帝国主義は中国侵略戦争に向かって南西諸島-沖縄を軍事要塞(ようさい)化し、激しい演習を繰り広げています。自衛隊の幹部ら10人が死んだ宮古島沖でのヘリ墜落に続き、オスプレイが屋久島沖に墜落して米軍兵士が8人も死にました。このように、南西諸島-沖縄はすでに激しい戦場のような状態になっています。日本帝国主義は中国侵略戦争を事実上、開始している。
そしてガザでは現在、激しい虐殺、空爆が行われています。大坂同志の闘いに対して、検事、裁判官、警察は「まれに見る残虐な犯罪である」などと言っているが、「まれに見る残虐な犯罪」、大虐殺をやっているのはいったい、どこのどいつだ! ついに2万人以上が殺された。その大半が子どもであり女性である。帝国主義者はあの虐殺を「ハマスのテロに対する自衛」だとか「イスラエルの自衛権の行使」などと言っているが、病院を攻撃し新生児まで殺すことが「正当」であり、「自衛権」なのか! 日本帝国主義・岸田もイスラエルのネタニヤフと何度も電話会談して支援している。絶対に許せない!
帝国主義の戦争を止める道は、何十万何百万という人が立ち上がって内乱を起こす以外にありません。このことを私たちはきっぱりと言い切って闘います。大坂同志も「前進」新年号の獄中からのアピールで、「24年を反戦闘争一色に」と訴えています。大坂同志の訴えに応えて、24年、日本帝国主義の中国侵略戦争を内乱に転化する闘いを、断固として勝ちとっていこうではありませんか。
大坂同志の精神、星野同志の遺志をわれわれはしっかりと受け継ぎ、全員が一分のすきもなく一致し団結して、24年を、日帝の中国侵略戦争を内乱に転化し反帝国主義・反スターリン主義世界革命を切り開く、決定的な勝利の年にしようではありませんか。
本日、日帝はパトリオット・ミサイルなどの武器輸出にも踏み切った。今日12月22日を私たちは絶対に忘れない。この日を「連帯し、侵略を内乱へ」、帝国主義を打倒し世界戦争を阻止する闘いの始まりの日としましょう。そして懲役20年の実刑攻撃を粉砕し、大坂同志をこの闘いの中で必ず奪還しましょう。

■弁護団が記者会見

大坂裁判弁護団の記者会見

判決後、午後5時から弁護士会館で、弁護団と救援会による記者会見が行われた。テレビ、新聞、通信社の記者が参加した。冒頭、西村正治主任弁護人が発言し、「言語道断、怒りに震える」と不当判決を弾劾した。「真実が曲げられ、法廷での証言は無視された。裁判の死だ」と高橋裁判長を厳しく弾劾し、「直ちに控訴した。高裁で徹底的に闘う」と表明した。
大坂同志の親族である佐藤政直(まさのぶ)さんは、「裁判で、正明さんが現場にいなかったことは証明されたと思う。裁判長はしっかり判断してくれると思ったが、残念だ。記者の皆さんは真実を一緒に見いだす協力をしてほしい」と訴えた。
最後に大坂さん救援会の小泉義秀さんが発言し、「許しがたい判決だ。これは戦争情勢の中で、反戦闘争を闘う者への弾圧だ。大坂さん奪還、即時保釈へ全力で闘う」と表明した。

 

 

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