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学校ミサイル避難訓練やめろ 香川 教育労働者が戦争動員に抗議

ミサイル避難訓練の計画が発覚

訓練会場の中学校の前で日教組香川三観地区教組や香川連帯ユニオンなどが抗議(1月22日 香川県高松市)

岸田政権による中国侵略戦争はすでに始まっている。高松港の軍事転用策動はその何よりの証拠だ! 昨年の11月労働者集会に至る過程は「ガザの大虐殺を許すな! 中国侵略戦争のための高松港の軍港化阻止!」を掲げて、職場、街頭にて労働組合の団結を軸として闘いを展開してきた。
その闘いが勢いをもって進む中、高松市内の中学校で「ミサイル避難訓練」なるものが1月22日に画策されていることが年末に発覚した。これは子どもたちへの戦争教育そのものであり、高松港軍港化攻撃そのものでもある。絶対に許せない!

年末年始に準備をして1月4日に闘いを開始した。まずは校区内の全戸ビラ入れ。そして、5~8日の星野絵画展と7日の市内デモにおいても、「高松港の軍港化阻止! 市内中学校でのミサイル避難訓練を許さない!」を訴えた。さらに翌週は教育委員会や当該学校への申し入れ。
また、校区内公民館にもビラを置かせてほしいと訴えに行った。ダメもとでも地域の人に訴えることはできる。
また、ビラ配りで住民の方と話もできた。市街地でありながら過疎が著しく進む当該校区でこんな訓練をすること自体、過疎という弱みにつけこんできた「弱い者いじめ」だと訴えてきた方もいた。
ビラを読んで「岸田は、自分たちは裏金を作りながら、国民には戦争かよ!」とぶちまけてきた方もいた。そもそも、すべての住民の方が、こんな訓練を中学校で行うこと自体、知らなかったのである。街頭ビラ配りでも、私たちからの情報入手以外で知っている人はいなかった。

議論しサイレントデモを行うことに

「戦争動員をやめろ」「教え子を戦場に送るな」と訴え学校周辺をデモ

当該中学校には隣接して小学校や幼稚園もある。条例では、学校周辺などはデモでマイクや旗竿は使ってはいけないとのこと。これも、議論した。少し離れたところでマイクなどを使用し、デモらしくすることも検討した。しかし、プラカードをたくさん作れば当該の学校や周辺にも訴えることはできる、ならば視覚に訴えようということでサイレントデモをすることにした。条例で規制されているからというのではなく、その時の条件を受け入れるかどうかも含めて、あくまで自分たちでの決定で行動したいのだ!
そして当日。中四国地域の仲間も結集し、サイレントデモは開始された。確かにストレスはたまる、声を出さないのだから。でもプラカードを大きくかざし、こぶしを天に突き上げている様子は、学校からも見える。というのも、カーテンを閉めた教室でその隙間から時々こちらに手を振る生徒も、スタンディングの場所から見えるのだ。
また、教員の中にも、カーテンを閉め切ることにあまり「熱心でない」方もいるようである。ただ、教委幹部などは、こちらの方を向かず、背中を見せながら横歩きして避難場所へ移動している。「大人があんなことやって避難訓練の模範になるのか! 学校は教育の場所じゃなかったのか!」。仲間がつぶやく!

今こそ「教育労働者が教え子を戦場に送らない」で闘うときだ!

「訓練」や私たちの闘いは、地元のマスコミで放映された。市当局は「命の大切さを学ぶことができた」などと、事実を百八十度ねじ曲げることしかできない。戦争こそ最大の人権侵害であり、命を奪う最たるものであることを、私たちはこの日の行動であらためて実感した。そのことは翌日、職場に行っても実感した。職場に行くとすぐに、何人かに「(訓練が)なぜ今なのか」「なぜ高松市なのか」「なぜあの中学校なのか」と矢継ぎ早に質問攻めにあう。みんな、戦時下を肌で感じているのだ。だからこそ、私たちの闘いは決定的だ!
中国侵略戦争絶対阻止! 戦時下の今こそ、学校での戦争教育など絶対に許せない! 労働組合の力で「教え子を戦場に送らない」闘いをさらに強力に推し進めよう!
(日教組香川三観地区教職員組合・高橋敦)

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