障害者は反戦の先頭に立つ 大阪・八尾 「共に生きる会」が集会・デモ
1月28日、大阪府八尾市で「障がい者と共に生きる会」が集会・デモを行い、75人が参加しました。結成以来初めてのデモは圧倒的な注目を集める中で、「中国侵略戦争反対」「ガザ侵攻をやめろ」「障害者は戦争反対の先頭で闘う」の声が市内にとどろきました。
集会は八尾プリズムホールで開催されました。腐敗と混迷を続ける岸田政権は、政権の危機を中国侵略戦争に突進する中で打開しようとしています。社会保障費を削減して、防衛費増額を打ち出しています。豊中市職の深町加代子さんは「岸田政権の戦争政治と対決する軸を鮮明にして障害者が戦争反対の先頭に立ち、労働組合や地域の運動と団結して戦争を止めることが障害者自身の解放でもあり、福祉切り捨てを打ち破る道」と提起しました。
それに先立ち、「生きる会」の長岡健太郎弁護士がこの間のグループホームをめぐる裁判や障害者施設での虐待事件の根底にある問題を鋭く提起。政府が唱える「自助・共助・公助」論は公的責任の放棄と福祉切り捨てであり、「地域共生社会」と言いながら障害者を排除していく基準が「能力」や「生産性」であり、障害者への分断攻撃は許さないとまとめました。
続いて、八尾北医療センター労組が、小中学校の検診で、「身体的調査」項目が加えられ、事実上の「徴兵検査」が始まっていると弾劾。そのデータがマイナカードの情報に追加されるとの報告がありました。
地元の作業所の方は、法律の運用の中で行政は障害者と施設の管理を強化しており、戦争に向かう過程と無縁ではないと報告し、ガザ侵攻反対などの運動も作業所の労働者は取り組むべきだと決意表明しました。
関西合同労組の仲間からは、グループホームの労働者への解雇攻撃との闘いや既得権としてあった休憩場所を取り上げる資本の攻撃と闘う労働者の報告がありました。集会後、「岸田政権打倒! 戦争反対!」のデモに出発して闘争を締めくくりました。(京都 朝霧広巳)
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