組織拡大・反戦春闘へ 動労千葉 旗開きで25年決戦へ突入
動労千葉は1月11日、2025年団結旗開きをDC会館で開催した。新たに加入したCTS(千葉鉄道サービス)幕張事業所の労働者を迎え、階級的労働運動拡大のチャンス到来を象徴するものになった。
関道利委員長が年頭のあいさつで、25春闘―3月ダイヤ改定との闘いを組織拡大・反戦春闘として闘い、中国侵略戦争阻止の巨大な反戦闘争をつくり出そうと訴えた(要旨別掲)。
来賓あいさつでは三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さんが3・30三里塚全国集会への結集を呼びかけた。動労千葉顧問弁護団の森川文人弁護士は、前日に行われた8・6広島暴処法弾圧の初公判について報告し、公訴棄却・無罪を必ず勝ち取ろうと訴えた。
OB会の永田雅章会長の音頭で乾杯し、関委員長と家族会の佐藤芳子会長が鏡開きで酒しぶきをほとばしらせた。
全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾副委員長のメッセージが紹介された。久留里線と地域を守る会の三浦久吉代表が廃線阻止の決意を示した。婦人民主クラブ全国協、星野全国再審連絡会議、全学連、動労千葉を支援する会など共闘団体のあいさつが続いた。恒例のビンゴゲームで、組合員と支援は交流をさらに深めた。
新たに結集したCTS幕張事業所の組合員が「団結して共に頑張る」と述べて大きな拍手を浴びた。1047名解雇当該として中村仁副委員長が東京高裁宛て署名の取り組みを訴え、高石正博さんも必ず解雇を撤回させると決意を述べた。幕張支部が組織拡大の先頭に立つと表明し、貨物職場の千葉機関区支部は軍事輸送を拒否すると宣言、シニア組合員は今後も闘い続ける意思を示した。渡辺剛史書記長が動労千葉の歴史を次代につなぐと表明し、動労千葉は25年の決戦に勇躍乗り出した。
年頭あいさつ 関道利委員長 反戦闘争爆発の年に
2025年、激動の年の幕が開けた。25春闘―ダイ改との闘いを組織拡大・反戦春闘として闘おう。幕張支部でCTSの労働者が新たに動労千葉に結集した。今年を本格的な組織拡大の年としよう。
ガザでの大虐殺は止まらずウクライナ戦争は際限なく続いている。アメリカではトランプが大統領に就任する。トランプはグリーンランドやパナマ運河を手にする、カナダをアメリカの51番目の州にするなどと、むちゃくちゃな主張を展開している。ヨーロッパや日本などに大軍拡を要求し、世界戦争を激化させている。ドイツやフランスで政権が崩壊し、カナダでも首相が辞任を表明した。支配階級の危機は深刻だ。労働者にとっては反撃のチャンスが訪れたということだ。
韓国ではユンソンニョル政権の非常戒厳に対し、数千の労働者民衆が決死の覚悟で闘い、攻撃を打ち破った。日米韓軍事同盟が対中国の侵略戦争同盟として動き出す中で、闘う労働運動を解体するという攻撃に対し、民主労総の仲間たちが反撃の先頭に立った。私たちは民主労総との連帯を築いてきた。その仲間たちの闘いは、私たちに何をなすべきかを問うている。
日本政府はアメリカと一体となって再び侵略戦争に踏み出そうとしている。南西諸島の急速な軍事拠点化、巨大な軍事演習の数々を見れば、それが防衛のためなどではないことは明らかだ。この戦争を絶対に阻止する巨大な闘いをつくり上げなければならない。
この情勢と対決する中で国鉄分割・民営化との闘い、1047名解雇撤回闘争は決定的な位置を持つ。国鉄分割・民営化は戦後最大の労働組合解体攻撃であり、改憲・戦争国家化を実現しようという攻撃だった。だが、中曽根は101歳まで生きても改憲を見ることはできず、安倍や岸田も実現できなかった。私たちが国鉄闘争を守り抜いてきたことは、その決定的な力だ。勝利まであと一歩。高裁署名に全力で取り組み、1047名解雇撤回・JR復帰を勝ち取ろう。
JR体制の矛盾は、考えられない事故の続発として表れている。JR東日本でも若年退職が急増している。会社が鉄道を徹底して軽視し、安全を切り捨ててきた結果だ。3月ダイ改では特急の改札車掌の廃止や常磐緩行線の10両編成列車のワンマン化、安房鴨川駅の検査派出の廃止が提案されている。久留里線廃線化―国力のすべてを戦争に集中させる国家改造攻撃との闘いも勝負の年になる。
現時点では怒りが退職という形で表れているが、真剣に闘えば組織拡大は実現できる。私たちには動労千葉として闘ってきた誇りがあり、その中で培ってきたかけがえのない団結がある。攻撃に対する最大の反撃は組織拡大だ。
25年を反戦闘争の爆発の年にしよう。関生支部、港合同への攻撃を打ち破り、11月集会の大結集を実現しよう。関生支部の湯川裕司委員長に対する反動判決を粉砕しよう。全組合員と闘う仲間の総決起を訴える。
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