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反トランプ 全米500万人デモ/移民襲撃・軍事パレードに怒り

「王はいらない!」。英語やスペイン語で手書きしたプラカードを携えた人々が路上を埋め尽くし、街にはトランプとICEへの怒りがあふれた(6月14日 ロサンゼルス)

6月14日に米ワシントンで行われた軍事パレードに対して、現地をはじめ全米2100カ所で計500万人以上、米国史上最大のデモがたたきつけられた。トランプが自身の誕生日を押し出してファシスト総統的な崇拝を強制し、独裁体制をつくり出そうとしたことを、実力で粉砕したのだ。
この日、トランプの軍事パレード=クーデターと対決するために、全米教員連盟(AFT)、全米通信労組(CWA)、米国自由人権協会などの呼びかけで「ノー・キングズ」(王はいらない)の集会・デモが行われた。
前週から移民税関捜査局(ICE)の暴力的襲撃・拘束、州兵・海兵隊の出動と実力対決してきたロサンゼルス市では20万人が参加し、近郊市町村でも大規模集会が行われた。他の諸都市でも、ロサンゼルスと連帯して実力闘争をしてきた人々がノー・キングズ集会の決起の軸になった。サンフランシスコ市でも中心部で巨大集会が行われただけでなく、湾岸33カ所で大集会が開催され、高速道路の座り込み封鎖など、多くの実力闘争で権力との激突に勝利している。

移民襲撃を号砲にクーデターを狙う
トランプは国内外の全日程を6・14から逆算して計画した。軍事パレードは、首都を軍事力で制圧するクーデターの「山」だ。2月から全米でICEの移民襲撃・拘束を増やし、6・14の1週間前の6日からロサンゼルスでの暴力的襲撃・拘束、州兵・海兵隊投入を強行して全米化を狙った。
これと並行して行われた9日のトランプ・ネタニヤフ会談に基づき、13日にはイスラエル軍がイランの核施設を攻撃。軍・革命防衛隊の最高指導部を暗殺し、市街地への大爆撃を開始した。パレスチナのジェノサイドを中東全体に拡大するエスカレーションであり、イランの戦略的パートナーである中ロに対する大攻撃だ。この一方的なイスラエルの攻撃をトランプ政権は「自衛権」と擁護し、首脳会議で主要7カ国(G7)諸国にも擁護を求めた。
反移民で排外主義をあおり、内政を軍事力で制圧し、米国の「民主主義」の残影も破砕することと一体で、米帝自身がソ連スターリン主義とともに戦後世界体制の枠組みとして形成した国連の「国際法」的形式も破壊し、国内の統治形態と世界体制の秩序を一挙に変えることを狙ったのだ。
米帝の過去のいかなる戦争とも比べ物にならない超巨大な戦争、つまり中国侵略戦争に突入するためだ。

戦車兵が黙認する中、反戦活動家たちが軍事パレードに参加する戦車に上って反戦を訴えた(ワシントン)

●兵士らの「反乱」で崩壊的惨状さらす
だが、軍事パレードは、労働者人民の実力闘争、集会・デモで反撃されただけでなく、パレードそのものが崩壊的惨状をさらした。動員は失敗して観客席はガラガラであり、歩兵部隊の行進は、さほど重要でない行事と比べても格段に気が入らないものだった。兵士たちはトランプによる動員への嫌悪感を体で示したのだ。行進の前段では、反戦活動家たちが戦車に上ることを戦車兵が許した。この兵士たちが人民に銃口を向けることを命じられた時、デモ隊が命がけで軍と対峙し必死に呼びかければ、必ず革命の側に獲得できる。
戦争を内乱に転化する現実性はすでに見えている。アメリカ労働者人民と連帯し、米日帝の中国侵略戦争を始まる前に阻止しよう。

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