6・14反戦闘争 日米の中国侵略戦争阻止へ 全学連先頭に実力デモ
改憲・戦争阻止!大行進主催の「トランプ・石破打倒! 日米の中国侵略戦争阻止! 6・14全国集会&大行進」が6月14日、東京・芝公園で開かれ、全国から1千人が結集した。全学連と青年労働者の白ヘル部隊を先頭にしたデモは、警視庁機動隊の弾圧を粉砕しアメリカ大使館と首相官邸に進撃した。アメリカでの軍事パレードに対する全米2千カ所以上の反トランプデモと連帯して闘われた6・14闘争は、イラン爆撃・世界戦争情勢と対決し、国際的内乱情勢の一翼として首都・東京に戦闘的な反戦デモを登場させた。
女子学生不当逮捕に怒り
「ここから真っすぐ行った所がアメリカ大使館です。用意はいいか!」
全学連の池之端紗衣書記次長の号令のもと、デモの先頭に立つ全学連と青年労働者ら150人の白ヘル部隊はスクラムを組み、虎ノ門三丁目の交差点に差し掛かった。200㍍ほど先が米大使館だ。警視庁は、直前になって大使館前を通るデモコースの変更を強行した。何が何でも米大使館―トランプを守るというのが日本帝国主義・国家権力の意思なのだ。機動隊は盾を構え阻止線を張り、デモ隊の両側からは腕をつかみ引き倒そうと襲いかかった。
「安保粉砕! 基地撤去!」「戦争反対! 石破打倒!」「戦争反対! トランプ倒せ!」
声を張り上げ一層固く腕を組んだデモ隊は、全米での内乱的決起に続き、闘うパレスチナ人民、アジア人民、沖縄人民との連帯にかけて戦争の元凶=米日帝国主義を必ず倒すという決意に燃え前進した。実力デモの登場に恐怖する機動隊は憎悪をむき出しにスクラムを引きはがし弾圧を狙うが、デモ隊はこれを阻止。追い詰められた機動隊の男は、全学連の女子学生を雨でぬれた道路に引き倒し、衣服を剝(は)ぎ、手足をつかみ不当逮捕した。まさに女性への襲撃・性暴力だ。断じて許せない!
だが日帝・国家権力に、政治と暴力を奪還し闘う女性の決起を圧殺できるはずもない。デモ隊は怒りを倍加させ、終始襲いかかる機動隊によるデモ破壊策動をうち破り、米大使館、首相官邸に対する戦闘的デモを貫徹した。後続の第3梯団(ていだん)では労働者が不当逮捕されたが、即日奪還された。
学生・青年・女性を先頭に
デモに先立つ集会では、戦後80年目にして天皇を押し立て中国侵略戦争に突進する日帝を打ち倒す決意が次々と表明された。
司会は全学連の陳悠生副委員長。大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士が主催者あいさつに立ち、「今日は戦争に対する怒りの決起の日だ。準備はいいか!」と檄(げき)を飛ばした。
基調報告を行った洞口朋子杉並区議は、天皇が戦争犯罪を居直り、日帝が再びアジアを戦争に引きずり込もうとすることを断罪。石破打倒の反戦デモへの決起を訴え、「戦争を止め、差別・抑圧を社会から一掃するために、青年・学生・女性たちの怒りを解き放つ運動体に飛躍する闘いとして女性差別との闘いを確立することを宣言します」と大行進運動の発展を誓った。
決戦アピールでは、大行進沖縄の赤嶺知晃さんが天皇訪沖弾劾闘争で不当逮捕された学生の奪還と、安保・沖縄闘争を爆発させ天皇制=日帝を倒すことこそが必要だと強調。8・6ヒロシマ大行動実行委員会の宮原亮事務局長は6・19天皇来広弾劾を闘い、8・6ヒロシマを大闘争にしようと訴えた。昨年4月28日にデモに飛び入りしたパレスチナ人男性から性暴力を受けた全学連の松本彩乃さんは、パレスチナ連帯を真に貫くために被抑圧民族であっても加害者を批判しなければならないと述べ、女性差別・性的搾取への怒りと闘いに応え信頼される運動の実現を呼びかけた。
青年によるカンパアピールの後、動労千葉と動労総連合を代表して川崎昌浩同書記長が「労働組合は戦争に反対し差別・排外主義、国家主義と闘うことなしに存在しえない」と喝破。三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんは、市東孝雄さんの農地を守り、空港会社を追い詰め成田軍事空港を粉砕すると発言した。
全国の仲間からは、大行進関西の西納岳史さんが帝国主義差別イデオロギーを粉砕する闘いの先頭に立つと表明。東京の青年は「労働者として中国侵略戦争阻止・帝国主義打倒をかけ闘い抜く」と語り、福島の青年は「福島から核戦争反対の声を上げ、日帝・石破政権の息の根を止めるべく闘う。これが沖縄の闘いに応える私の回答だ」と力を込めた。全学連からは、最近結集した学生が「人類滅亡の核戦争を阻止するために革命に人生をかけ労働者階級の新世界を必ずかちとる」と熱烈にアピール。もう一人の学生は日帝足下の人民として再びの侵略戦争を絶対に阻むと表明した。
6・14闘争は、学生・青年・女性がけん引して闘われ、今夏反戦闘争の爆発への突破口を切り開いた。
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