天皇来沖に実力抗議闘争貫徹 6・23沖縄「慰霊の日」闘争へ
6月4~5日、戦争責任を不問にして「慰霊の旅」なる装いで沖縄の怒りを鎮めるために天皇が来沖しました。「提灯奉迎」で沖縄県民が天皇制を賛美しているかのようなイメージづくりが行われる中、改憲・戦争阻止!大行進沖縄はこうした天皇制攻撃と真っ向から対決するため、実力抗議行動に立ち上がりました。
抗議の声が天皇を直撃した
4日は大雨の中、天皇が訪問する糸満市の平和祈念公園の1㌔も手前の道路を事実上封鎖している機動隊と全面的に対峙し、3時間闘い抜きました。5日には、路上を歩いている私たちの仲間を那覇市の対馬丸記念館を訪問する天皇の警備のために暴力的に制止し阻止線を張ってきた機動隊と肉弾戦をやり、「天皇は今すぐ帰れ」の声をたたきつけました。警察権力はトラメガのマイクを奪ったり、コードを引きちぎろうとするなど乱暴狼藉(らんぼうろうぜき)を働いてきました。天皇の前にどんな反対の声も上げさせないやり方——これこそが人民を戦争に動員していく天皇制暴力の発動です。沖縄をミサイル基地にして、中国への侵略戦争に参戦しようとする石破政権が再び天皇制を前面に押し立て挙国一致体制をつくり上げようとしています。
私たちの不屈の抗議行動は天皇を直撃しました。5日、天皇を乗せた車に私たちのアジテーションが鳴り響きました。「歓迎一色で静穏なる天皇沖縄訪問」の演出は完全に打ち破られたのです。そして許せないことに権力は、全学連Aさんを公務執行妨害をでっち上げて不当逮捕しました。
直ちに不当逮捕されたAさんの奪還闘争に決起
大行進沖縄は、学生の仲間とともにその日から警察への抗議行動に立ち、ただちに奪還闘争に突入しました。県庁前での早期釈放のためのビラまきと署名活動も連日行っています。不当逮捕時に大行進の訴えを聞いていた人が「共感しました」と言って署名をしてくれました。「家族分くらいしか署名はないですが送らせてもらいます」といった激励の声が電話でいくつか寄せられています。また、東京の仲間が行ってくれた新宿での奪還街宣でビラを受け取ったという人が、沖縄を売り渡した「天皇メッセージ」への怒りを電話で寄せてくれました。天皇来沖と不当逮捕への怒りが沖縄と全国に充満しているのは明らかです。
那覇署に勾留されているAさんへの激励行動にも警察の妨害をはねのけ決起しました。激励の声はAさんに届いたに違いありません。一日でも早く取り戻すためにさらに闘います。
石破は沖縄「慰霊の日」式典に来るな!
沖縄戦から80年、中国侵略戦争に向かって沖縄戦の真実の解体・歪曲・美化、日本軍賛美と自衛隊の皇軍化=侵略軍隊化が推し進められています。その最大の責任者である石破が「慰霊の日」式典に出席しようとしています。西田暴言には反発しても、天皇来沖はむしろ積極的に歓迎する玉城県知事や沖縄リベラル勢力を踏みしだいて、沖縄の怒りを解き放つ、石破打倒の闘いをやり抜こう。6・23平和祈念公園に集まろう!
(改憲・戦争阻止!大行進沖縄 鈴木哲也)
この記事へのコメントはありません。