日米共同大演習に各地で反撃
中国侵略戦争訓練許さぬ
沖縄 陸自那覇駐屯地に申し入れ
改憲戦争阻止!大行進沖縄は、中国侵略戦争に向けた日米共同実働演習「レゾリュート・ドラゴン25」の開始日である9月11日、陸自第15旅団のある那覇駐屯地への申し入れと、演習への怒りの抗議行動を行った。同演習の開始式は、事前通知なく、うるま市の米軍キャンプ・コートニーで行われた。これ自身が労働者民衆の怒りを恐れた卑劣なものである。私たちの怒りは沸点に達していた。
13:00になると、陸自の代表2人が正門前に出てきた。旅団長=泉英雄に対する申し入れ書を読み上げ、手渡した。ところが卑劣にも所属部署を伝えただけで、名前は名乗らなかった。駐屯地の代表者の居丈高な許しがたい対応であった。私たちは「必ず旅団長に直接渡すこと」を確約させて、申し入れ行動を終了した。
申し入れ内容の概要は、①レゾリュート・ドラゴン25の即時中止、②陸自第15旅団旅団の師団への改編の中止、③沖縄のミサイル基地化=軍事要塞化の中止、④「牛島満の辞世の句」のHP掲載中止、⑤自衛官は侵略の武器をとるな、中国侵略戦争への参加拒否せよ、労働者民衆と共に戦争反対の声をあげよう、である。
さらに、レゾリュート・ドラゴン25が九州・沖縄を始めとして、過去最大の規模で侵略戦争の実践演習として行われることへの怒りのアジテーションとシュプレヒコールをたたきつけた。最新鋭兵器のオンパレードのような、日本はおろか東アジア全体を火の海にするような、軍事演習への渾身の怒りと弾劾をぶつけた。自衛隊側は、白線を差し「敷地内に入るな」なる前代未聞のケチ付けを行ってきたが、はねのけて抗議を貫徹した。夕方には県庁前の街頭宣伝も行った。
9・12~14の天皇の長崎訪問に対する抗議行動、さらに9月各地で行われる空前の大軍事演習に反対する闘い、全国の反戦・反基地闘争と一体で、演習開始日の第一弾闘争を闘いぬいた。9月、大行進沖縄は全国の先頭に立って、大軍事演習を粉砕する何波もの行動に決起する。とりわけ9・21の国際通りデモを、「連帯、侵略を内乱へ」の実践的貫徹として、中国侵略戦争阻止の安保・沖縄闘争の爆発をかけてかちとる。(改憲・戦争阻止!大行進沖縄 鈴木哲也)
日米豪の合同演習やめろ
大阪 伊丹基地抗議し御堂筋デモ
9月15日朝、改憲戦争阻止大行進関西の仲間が兵庫県の伊丹駐屯地前に集合し、日米豪合同演習オリエント・シールド25演習中止申し入れと演習弾劾闘争に25人で決起しました。
伊丹駐屯地は中部方面総監部の司令部が置かれるとともに、日米合同演習に際して在日米軍基地に位置づけられている近畿地方の最重要基地です。申し入れで今回の演習でオーストラリア軍が初参加し対中国侵略戦争を開始する実戦演習の中止を申し入れました。
駐屯地正門前で大行進関西事務局の仲間が申し入れ文を読み上げました。「日米豪の支配者どもは、中国政府を転覆して自らの領土、市場、勢力圏にするための侵略戦争に、自分たちは血を流すことなく青年労働者を駆り出そうとしている。そのための軍事演習など絶対に許せない」「今回の演習自身が露骨な戦争挑発である。かつての日中戦争の盧溝橋事件では、日本軍が戦争挑発の軍事演習を行い、それに中国の軍隊が反撃したら、それを口実に侵略戦争を拡大していったのだ。それと同じ戦争挑発だ」と弾劾し、演習の中止を申し入れました。大行進兵庫、大行進北摂の仲間が演習阻止の決意を述べて行動をやりぬきました。
この日、午後4時、大阪市の西横堀公園に集まり、なんば御堂筋デモに60人が決起しました。基調報告に立った仲間は、冒頭、大行進事務局員であった石田真弓の女性差別・性暴力を弾劾しました。昨年から半年間にわたる関西における運動内での女性差別・性暴力について、自らの自己批判を実践してきた苦闘に踏まえて石田の裏切りを絶対に許さない決意を述べました。そして、大行進関西の一切の力を10・5東京・渋谷反戦デモへの総決起に集中し、決着をつけようとアピールしました。午前中の伊丹駐屯地闘争、九州・佐世保闘争の報告を受け、奈良の闘う労働者、学生の決意をうけて、デモに出発しました。10・5ー11・2の爆発の決意を打ち固めました。(改憲・戦争阻止!大行進関西事務局 E)
豪軍の新潟空港飛来弾劾
新潟 オリエント・シールドに怒り
「オリエント・シールドを中止せよ」「中国への侵略戦争をやめろ」「新潟空港の軍事使用を許さないぞ」――9月15日、新潟市万代シティで改憲・戦争阻止!にいがた大行進の仲間たちが街頭行動を行なった。翌日から開始する「オリエント・シールド」戦争訓練への抗議である。
冒頭に、事務局が経過と決意を表明、「オリエント・シールドは同じ時期におこなわれるレゾリュート・ドラゴン、フリーダムエッジと一体の、米日による中国侵略のための戦争訓練だ。中国侵略戦争絶対に阻止しよう」と呼びかけた。1日に行なった新潟空港事務所への申入れで当局が「民間空港を軍事使用していけない法的根拠を示せ」と、私たちに逆に迫ってきたことを「戦争体制がここまで来ている。こうした動き一つひとつに抗議していかなければならない」と訴えた。
さらに参加者の発言が続く。「石破が辞めたが、大軍拡も軍事演習も拡大するばかり。自民党を打倒し戦争を止めよう」「戦争と一体の排外主義を言葉だけでなく、実力で打ち砕こう」「8・6ヒロシマのように闘えば戦争を阻止できることを自信をもって訴えよう」。
多くの通行人がアピールに注目し、「初めて知った」「こんな大事なことをマスコミは伝えない」とチラシを受け取り、討論が広がった。同日、上越市でも社共が中心の抗議集会が開かれたが、掲げられたスローガンは「戦争の準備よりも平和のための対話を!」であり、中国侵略戦争が問題になっていることも、本気で阻止する決意も感じられないものだった。(改憲・戦争阻止!にいがた大行進 山口敏昭)
自衛官は侵略の銃とるな
東京 右翼はねのけ練馬駐屯地行動
9月13日、東京における今秋反戦実力闘争の第一弾として、練馬駐屯地デモが100人の結集で打ち抜かれた。
「今まさにこの瞬間、中国侵略戦争の大演習『レゾリュート・ドラゴン』が強行され、明日は演習が行われている佐世保市に天皇が訪れようとしている。自衛隊を再び天皇の軍隊にし、中国人民に銃を向けさせることなど絶対に許さない! 8・6ヒロシマの実力闘争を東京でやろう!」司会の宣言でデモに先立つ集会が始まった。大行進板橋の青年は、基調提起で侵略戦争演習の実態を鋭く暴露し、沖縄の陸自宮古島駐屯地トップの警備隊長による住民恫喝を弾劾した。練馬駐屯地の第一普通科連隊は、侵略出撃部隊であると同時に、首都最大の治安出動部隊だ。「沖縄の怒りと連帯し、日米安保を粉砕する闘いとして、そして朝鮮・中国人民虐殺の歴史を絶対にくり返さず、日帝のアジア侵略を自国政府打倒の内乱に転化しよう!」と力を込めた。
9・1反戦デモをかちとった大行進東京東部、朝霞基地闘争を闘う大行進埼玉、10・18横田基地闘争を構える大行進三多摩の発言を受け、大行進練馬で一陽会労組の坪井静委員長のコールで駐屯地デモに出発。
右翼の街宣車の大音量をものともせず、東武練馬駅前で住民の声援を受けて駐屯地前へ。「自衛官は侵略の銃をとるな!」「政府や上官にこそ銃を向けよう!」と訴えるデモ隊を、大通りをはさんだ官舎のベランダから何人もの自衛官や家族がかたずをのんで見守っている。駐屯地の塀の中には戦闘車、装甲車が何十台も居並ぶ。ここから中国侵略戦争に出撃させてはならない! ひと際声を張り上げてデモを貫徹した。
デモ後、態勢を整えて再び駐屯地正門前へ。警察と右翼の妨害を体を張ってはねのけ、大演習の即時中止、大軍拡予算と長射程ミサイル配備の計画撤回を求める申入書を読み上げ、手渡した。「上司に伝えます」と答える自衛官に「答えはそれだけか。侵略演習をやめろ!」とシュプヒレコールを叩きつけ、行動を貫徹した。次は9・28横須賀闘争だ。反戦反基地闘争を波状的に打ち抜き、10・5青山公園に全国から結集しよう!(改憲・戦争阻止!大行進東京北部 川原成雄)
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