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星野国賠控訴審 徳島刑務所を徹底弾劾

控訴審第1回裁判に先立ち、日比谷公園から霞が関デモに出る星野・大坂全国救援会の労働者・学生(10月22日 東京都千代田区)

医療放置を追及

 星野国賠控訴審の第1回裁判が10月22日、東京高裁第23民事部(古谷恭一郎裁判長)で開かれた。70人の仲間が昼の霞が関デモから裁判所前街宣、裁判の傍聴、さらに弁護士会館での報告会まで闘いぬいた。
 星野国賠闘争は、1971年11月の沖縄闘争(渋谷暴動闘争)を先頭で闘い殺人罪をでっち上げられながらも獄中44年、非転向を貫き闘っていた星野文昭同志を、でたらめな獄中医療で虐殺した国家権力を徹底断罪する闘いだ。この闘いは反戦闘争への弾圧を許さず、星野同志の闘いを引き継いで獄中から絶対反戦を訴える大坂正明同志の闘いに応え、大坂同志を取り戻す闘いと一つのものだ。
 原告の星野暁子さんは昼の霞が関デモに際し、「今日の闘いは昨日誕生した極右高市政権を倒す闘いでもある」と鮮明に提起した。日帝の階級支配の絶望的危機の中、戦争突撃内閣として登場した高市政権との対決こそ、裁判の真の争点だ。階級支配を揺るがし、国賠完全勝利・大坂同志奪還へ星野・大坂精神で突き進もうと、参加者は心を一つにして闘った。デモと裁判所前街宣で霞が関一帯に「中国侵略戦争阻止! 高市極右政権打倒」の声をとどろかせ、東京高裁に戦闘宣言を発した。

 一審判決(3月24日)は星野同志の獄死の責任が国にあることを認めさせる画期的勝利を勝ち取った。一方で徳島刑務所で行われた筆舌に尽くしがたい星野同志に対する医療放置について、判断を回避した。控訴審は、星野同志を虐殺した国家権力、とりわけ徳島刑務所を労働者民衆が絶対に許さないことを徹底的にはっきりさせ、国家権力打倒に攻め上る裁判だ。
 法廷では星野暁子さんがまず、徳島刑務所を徹底弾劾する意見陳述を行った。星野同志の兄・治男さんも暁子さんと並んで原告席に座り、権力と対峙した。弁護団は、星野同志の命を奪った東日本成人矯正医療センターが行った手術が、いかにでたらめであるかを『医療判例解説』8月号に掲載された「医療側の対応は、肝切除術における術後管理のイロハのイから誤っていた」「(国に賠償を命じた)裁判所の判断は妥当」という専門医のコメントを引用しながら「一審判決をひっくり返すことを許さない」と迫った。さらに、星野同志のがんを放置した徳島刑務所の意図的な医療放置を、星野同志と暁子さんの当時の手紙のやり取りなど具体的な事実を挙げながら断罪した。

 古谷裁判長は、この渾身(こんしん)の訴えに後ずさりしながらも、権力の意思を体現して「結審」を宣告しようとした。徳島刑務所問題を無視・抹殺する態度であり、断じて認めることはできない。さらに国の代理人が突如として「反論のための新たな医師の意見書を準備中だ」と言い始めた。もはや争う余地のない事実=「医療センターの責任」すら認めないというなりふり構わぬ態度は、高市政権の下で噴き出す極右の衝動そのものだ。
 次回期日は12月24日に決まった。階級裁判は力勝負だ。11・2労働者集会の成功の力で年末まで東京高裁を攻め続けよう。大坂同志解放1万人署名を集め、11・24星野大坂全国集会に総結集しよう。大坂同志奪還・星野国賠完全勝利へ、一丸となって闘おう。

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