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ベルギー国鉄労働者の全国24時間ストで鉄道が完全にストップ

 ベルギー国鉄(SNBC)で運転や駅業務、保線を含む四つの組合(組合員総数3万8000人)が5月19日夜、24時間の強力なストライキに突入した。この結果、ベルギーの鉄道は完全にストップしたほか、ベルギーと他のヨーロッパ諸国を結ぶ「タリス」や「ICE」などの新幹線もほぼ全面的な運休となった。このストの影響で少なくとも50万人の足が奪われ、高速道路は自動車でごった返した。ベルギー政府の発表によれば、このストによる打撃は4000万ユーロ(65億2000万円)にもおよぶのではないかという。実際、ストライキはじつに整然とかつ完璧におこなわれ、組合側は「この数年間で最も成功したスト」と圧倒的に勝利的に評価している。 労使はこのかん2008?12年までの賃上げ・労働条件・退職条件などで交渉してきたが、国鉄側が誠意を見せないため、ついに全面的な階級的実力行使となった。
 写真:ベルギーとフランス、オランダ、ドイツを結ぶ新幹線タリスも完全にストップ

 ベルギーばかりではない。この1週間の間でもヨーロッパでは、フランスでの教育労働者をはじめとする公共部門100万のスト、ノルウェーでの航空整備士スト、モスクワでの鉄道運転士スト、ギリシャのゼネスト、ドイツの保育園や消防士・パイロットなどのストと、闘いが次から次へと大波のように襲いかかっている。ヨーロッパの階級闘争は、明らかに新たな歴史的高揚局面に突入した。(た)

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