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米の教員組合が不起立闘争支援の大会決議

 4月3日、CFT(カリフォルニア州教員連盟)の大会で、根津公子さんを始めとした日本の「日の丸・君が代」不起立者を支援する決議があげられた。報道が遅れましたが、決議全文の翻訳を掲載します。 決議案を提出したのは、昨年11月4日、日比谷野音の集会に参加したCAMS(校内の軍国主義に反対する連合)のイノウエさん、ソティアさんが属するUTLA(ロサンゼルス統一教組)。
(写真はCFT大会)
 

【根津さんなど日本の教師への支援決議(2008年のCFT大会決議第24号)】

 日本の教育組合員たちは、良心に従って決起したことで攻撃されている。天皇へのへつらいを表現した軍国主義的な国歌の斉唱を拒否する闘いを組織したために、賃金カット、停職処分、更にはクビにもされる、という極めて深刻な脅迫を受けている。
 また、日本のような現代の民主主義国家で、そのような事は少し奇妙に聞こえるかも知れない。しかしながら事実、(日本国憲法第19条の)良心の権利は奪われており、教員が強制を拒否し、当局の報復も恐れずにランク・アンド・ファイルの組合員の闘いを組織しようとすると処分され、学問の自由も奪われている。
 これは単に、激化する軍国主義化の問題、あるいは時代遅れの天皇制への忠誠を強制するという問題に止まらず、団結権や労働基本権の問題でもある。そして、2008年3月中旬から下旬にかけて処分が強行されようとしている。
 また、保守的な教育委員会、政治家どもと教師たちの間での調停は積極的に行われているが、それは軽視され、無視され、今や「教師としてふさわしくない行為」をでっち上げられて教師たちが攻撃されている。
 また、これらの教師たちは日本のみならず外国からの支援(ILWUローカル10、同ローカル34、AMFAローカル33、韓国の全教など)を受けている。UTLAも2007年12月に決議を行い、日教組に支援の書簡を送付した。
 また、日本国憲法第9条は戦争放棄を、そして、第19条は思想と良心の自由を保証している。この2年間に極右グループは憲法の破棄を誓い、天皇崇拝の軍国主義国歌である「君が代」斉唱を学校現場に押し付けてきた。日教組の教師たちはこの戦争への煽動に抵抗し、停職処分を受け、今や根津さんや他の教師たちをクビにしようとする動きがある。抵抗している教師たちには「教え子を再び戦場に送るな」という共通の誓いがあり、このスローガンは日教組のスローガンでもある。
 また、われわれ自身の憲法修正第1条のように、日本国憲法第19条は、思想と良心の自由を保証している。根津さんや良心を表明する他の教師たちへの極右の攻撃は、教師に特定の独善的教義を教えるよう強制するという国家のあり方を示す国際的一例でもある。学問の自由と知的自由は、自由な思想の核心をなしており、いつ如何なる時に攻撃されても守られなければならない。カリフォルニア教員連盟(CFT)からの支持書簡は、ランク・アンド・ファイルの活動家の闘いを支えるよう、日教組を激励することになるだろう。またこの支持書簡は、学問の自由を守り教師たちの組織化を推し進める、これら教師たちへの支援運動も活性化させることになるがゆえに、
 以上のことの故に、以下決議する。
 CFTは、戦争放棄の日本国憲法の第9条を堅持し、「日の丸・君が代」の起立・斉唱への参加を拒否する日本の教育労働者を支持する。
 最後に以下を決議する。CFTは、日本の右派政治家が唱導する日本の再軍国主義化に反対し、処分を受けた根津公子さんなど388人の教師たちを支持するために、日教組に支持書簡を送付する。
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 〔注〕この決議は、CFT社会政治部会に、UTLA・AFTローカル1021(アメリカ教員連盟第1021支部)が提出したもの。AFTローカル1021はUTLA内の組織である。
 アメリカの教育労働者の組合の全国組織には、NEA(全米教育協会)とAFT(アメリカ教員連盟)の2つがある。各地の教組は、基本的にどちらかに所属しているが、ロサンゼルス地区では、1970年の大ストライキをNEA系の組合とAFT系の組合が共に闘った結果、両者が合同してUTLAを結成した。現在もUTLAはNEAとAFTの両方に加盟している。CFTは、AFTの州組織である。

 

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