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韓国・民主労総が米牛肉の運送阻止に決起

 米国産牛肉輸入再開の告示を受け、民主労総と市民団体は6月26日、牛肉が保管されている釜山と京畿道の冷凍倉庫前に結集し、倉庫封鎖・運送阻止の闘いに入った。民主労総釜山本部の労働者200人が26日朝から釜山港カンマン埠頭に至る3つの道路を占拠して集会を開き、警察と対峙した。京畿道の冷凍倉庫12ヵ所でも、民主労総公共運輸連盟などが先頭に立ち、「ここに米国産牛肉があります」と書いた垂れ幕を掲げてデモを行い、搬出を阻止した。当局はこの日の検疫実施と出荷再開を断念した。
 写真は釜山港カンマン埠頭の道路を占拠して闘う民主労総組合員

 輸入された米牛肉は、昨年10月に検疫が中断されて以降、釜山港の冷凍コンテナと京畿道南部の冷凍倉庫に計5300トンが保管されている。封鎖闘争にはスト中の建設機械支部労働者や保健医療労働者、さらに全国女性連帯、民主労働党の議員なども参加。また全国韓牛協会が「牛肉交渉以降、牛の価格が暴落し、飼料費も回収できない状況に至った」として集会を開き、政府の告示撤回を求めて無期限籠城・ハンストに入る方針を打ち出した。
 BSE国民対策会議は26日の記者会見で、今後は「政府に対する国民的な拒否や不服従運動へと進む」と表明した。ロウソク集会に参加してきた人々の間では、権力との激突をめぐって議論が沸騰し、「もはや戦争だ、権力の暴力に対して非暴力デモにとどまっているわけにはいかない」という意見が反対意見の3倍にも達している。26日夜にはソウルで5万人のデモ隊が路上を制圧し都心の交通を完全にストップ。戦闘警察と激しく衝突し、権力が悲鳴を上げる事態へと発展してきている。
 写真は戦闘警察のバスによじのぼるデモ隊
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