全泰壱烈士から40年―韓国で10・30非正規労働者大会開く
10月30日午後5時半、チョンテイル40周年行事委員会と民主労組共催の「非正規労働者全国労働者大会」がソウル市庁前のソウル広場で開会した。5000人を超える非正規職労働者らが集まり、「死なない、病気にならない、ケガをしない仕事をしたい」として勤労基準法遵守と非正規職撤廃を叫んだ。6大要求として△間接雇用撤廃、派遣法廃棄、不法派遣の正規職化△間接雇用労働者に対する元請け使用者責任の認定△非正規職法廃棄および使用理由制限導入△特殊雇用労働者の労働基本権保障、産災(労災)全面適用△移住労働者への労働許可制(労働ビザ)導入、強制取り締まり反対△最低賃金法改悪阻止および最低賃金現実化などを要求した。
イチャンベ女性連盟委員長は「今年の極暑の中で2~3週間座り込みをしたが最低賃金ようやく5・1%上がっただけで週40時間1カ月働いても85万ウォンしか受けることができない」と報告し、「正規職や大産別労組、全国民が立ち上がって最低賃金を現実化して生活賃金をかちとろう」と訴えた。
民主労総特殊雇用対策委員会のパクテギュ議長を始め釜山からソウルまで727キロを徒歩で全国巡回してきた特殊雇用労働者行進団が登壇、代表的な長期闘争事業場の学習誌労組のユミョンジャ才能教育支部長と金属労組トンヒオート支会のイベクユン支会長も舞台に上がった。イベクユン・トンヒオート支会長は「資本は非正規職労働者を断崖に追い詰め、落ちて死にたくなければ私のズボンの裾につかまれと言う。ズボンの裾でなく喉首を握り絞めよう。闘って私たちがチョンテイルになろう」と叫んだ。
午後7時からはチョンテイル40周年記念文化祭が始まった。
登壇したチョンテイル烈士のお母さん、イソソンさん(写真左)は「労働者たちは血の汗を流してこのように成長させてきた。労働者が主人なのに、主人をこのように後ろ足で蹴って基本権まで奪い取ってしまうのを見ていると怒り心頭だ」として、「一つになればできないことはない。 非正規職、正規職の区別なく、一つになって基本権を再度取り戻すように団結・闘争しよう」と語った。
◆金属労組1500人が現代起亜自動車本社前で
10月30日午後3時には、全国非正規職労働者大会の事前大会がソウル良才洞(ヤンジェドン)の現代起亜自動車本社前で開かれた。金属労組現代自動車蔚山(ウルサン)工場非正規職支会を始め、金属労組所属の非正規職組合員ら約1500人が集まり、現代起亜自動車をはじめとする巨大資本による不法派遣などを弾劾した。現代起亜本社の前ではトンヒオート社内下請け支会がチョンモング現代会長との直接交渉を要求して100日を超える野宿座り込みを進行中だ。
金属労組のパクユギ委員長は、トンヒオートやキリュン電子とKECなどに対する非正規労働者の闘いに言及し、「すでに現代資本に対する闘争の主体が正規職組合員から非正規組合員に移っている」と語気を強めた。27日、現代車支部では10・30全国非正規職大会に参加する正規職組合員に対しては身分保障できないなどという話が飛び出したのだ。非正規職と正規職の分断を許さず闘う労働組合の団結をつくりだすことは、民主労総においても大きな課題となっているのだ。
トンヒオート社内下請け支会のイベギュン支会長は「7月12日からチョンモングに会うためにここにいるが、その代価は放水と砂塵を当てられ、悪口を聞くことだった。だが、私たちの力で押しつぶされている非正規職人生にけりをつけ、人間らしく生きるために最後まで闘争するだろう」と決意を明らかにした。
この席で、現代車非正規職支会のイサンス支会長と牙山(アサン)工場社内下請け支会のソンソンフン支会長が、非正規職の正規職化を要求して断髪式を行った。参加者は「7月22日に大法院で不法派遣判決が出たにもかかわらず、現代資本はこれを受け入れないでいる」として今後の強固な闘争を決議した後、チョンモング会長との面談要請と抗議書簡を渡すために本社に入ろうとしたが、会社側は用役職員らを配置して組合員らの行く手を阻み、さらに戦闘警察を導入する暴挙に出た。
◆10・29キリュン座り込み現場で前夜祭
10月29日夜、2010年下半期非正規職闘争決意文化祭が、不法派遣の正規職化獲得のための共同座り込み団とキリュン非正規闘争勝利のための共同対策委員会の主催でキリュン旧社屋フォークレーン座り込み場で開かれた。
翌30日の非正規労働者大会に向けて釜山から徒歩行進をしてきた特殊雇用労働者行進団も合流し、ソウル市内で座り込み闘争を続けている非正規、長期闘争労働者らが集まった。金属労組キリュン分会のキムソヨン分会長は「6年間闘いながら多くの闘争事業場に会った。闘争する同志たちが多かったので1800日にわたっても孤独ではなかった。トンヒオート、才能、双龍(サンヨン)自動車労働者たちとあちこちで一緒に座り込み闘争を行っていて力が出る。闘争はあちこち雨後のタケノコ闘争をする時焦点化する。必ず勝利しよう」と決意を明らかにした。
キリュン電子の女性労働者たちは10月13日から「事態が解決するまで絶対に篭城を解かない」と、篭城場を撤去しようと動員されたフォークリフトを占拠して無期限ハンスト闘争を闘っている。(M)
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