ソウル駅前広場で民主労総大会前夜祭、日韓労働者の連帯さらに深まる
「整理解雇中断! 非正規職撤廃! 組合破壊中断! 労働者参政権保障!」をスローガンに掲げた韓国民主労総労働者大会の前夜祭が、11月10日午後7時からソウル駅前広場で開かれた。
日本での11・4全国労働者総決起集会をともに闘った民主労総ソウル本部のもとに、田中康宏委員長を団長とする動労千葉訪韓団が駆けつけた。50人あまりの訪韓団を前に田中委員長は「日韓労働者が今抱えている困難は同じ。11・4をともに闘ったソウル本部とともに、今度はソウルでともに闘いましょう」と呼びかけた。
労働者大会を前に韓国階級闘争は激しい闘いの渦中となっている。キムジョンウ双竜(サンヨン)車支部長のハンストが1カ月を超えた金属労組双竜自動車支部は8日、解雇労働者20余人が汝矣島(ヨイド)のセヌリ党本部前で集団無期限ハンストに突入した。双竜自動車で強行された整理解雇の真相究明のための国政調査を要求しての闘いだ。9日には、全国学校非正規職労組連帯会議が賃金の予算確保と団体交渉を要求し、全面ストライキに突入した。
前夜祭では、韓進(ハンジン)重工業や双竜自動車、KECなど、今まさに激しい攻防を闘いぬいている労組から闘争報告が行われた。それぞれの労組が趣向をこらした律動や劇を披露した。
済州島(チェジュド)からは、海軍基地建設と闘う住民も参加して発言。原発反対などのアピールもあり、まさに労働者民衆が「同じ困難」と闘い抜いていることが鮮明に突き出された。
「非正規職撤廃!」の黄色のゼッケンで登場した動労千葉のもとには、11・4に訪日した同志たちをはじめ、9・27日本大使館前で10・1外注化反対の連帯行動を担った同志たちが次から次へと駆けつけた。民主労総ソウル本部との日韓連帯は今年で10年、豊かな交流が日韓労働者双方の職場実践の前進につながっていることを物語っていた。(M)
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