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集会禁止うち破り民主労総が10・20ゼネスト/非正規職先頭に26万人参加 団結した労働者の力を示す

大きな横断幕を掲げ、民主労総の組合員たちが交差点に結集した(10月20日 ソウル・西大門)

学校非正規職の女性労働者が先頭に立った

韓国・民主労総(全国民主労働組合総連盟、110万組合員)が不平等打破と平等社会への大転換を訴えた10・20ゼネストは、ムンジェイン政権の集会禁止攻撃を食い破って爆発した。学校で給食や清掃などを担っている非正規職労組を先頭に、1時間ストを闘った公務員労組、建設労組、バイク便労働者など約26万人の組合員がストライキに立ち上がった。全国14地域で開かれた同時多発集会には、ソウル2万4千人をはじめ7万人を超える労働者が集まった。
ゼネストの主要な要求は、非正規職撤廃と全ての法的権利から排除されている5人未満事業所への差別を撤廃すること、全ての労働者の労働組合活動をする権利を勝ち取ること、さらに介護・医療・交通・教育・住宅を公的に保障させること、産業転換時に雇用を国家の責任で保障させることだ。
この日、集会禁止の弾圧に乗り出したムンジェイン政権は、ソウル市庁前や光化門広場などを警察車両を配置して封鎖したが、組合員は西大門(ソデムン)駅交差点に続々と集まり、中央に舞台が設置された。組合員は産別ごとに2㍍間隔で整然と並び、午後2時30分に集会が始まった。
ユンテックン民主労総委員長職務代行が「委員長一人を拘束してもわれわれの闘争意志をくじくことはできない。われわれの要求に対し国会、政府からは何の回答もない。大統領も政府も実行しないのなら、われわれ労働者階級が平等社会をつくる。今日からわれわれ110万民主労総は、農民、貧民、女性、青年など社会的弱者と連帯の手を握り、韓国社会の不平等解消に突き進む」と宣言した。
19日にヤンギョンス委員長の初公判があり、次回11月2日が結審だ。ヤンギョンス委員長は10・20ゼネストへ獄中から訴えた。「労働組合を通して現場を変えることで初めて生活が変わったように、民主労総の名で労働者が共に進んでいけば世の中を変えることができる。ゼネストはわれわれの最も強力な武器だ。団結して闘う労働者は決して負けないだろう」
民主労総は10・20ゼネストから11・4非正規職撤廃民主労総決意大会、11・13全国労働者大会から来春の大統領選まで見据えて闘おうとしている。
時代を変える労働者の闘いを日本で実現することこそ国際連帯だ。11・7労働者集会に大結集しよう!

韓国大使館に抗議 日米伊で国際連帯行動

民主労総ゼネストに連帯し声を上げた(10月20日 東京都港区)

10・20民主労総ゼネスト当日、東京・サンフランシスコ・ミラノで労働者が連帯行動を行った。
東京では、動労千葉と東京労組交流センターの呼びかけで韓国大使館への抗議・要請行動が闘われた。午後3時30分すぎに約60人が一団となって大使館へ向かったが、警察の不当な介入で動労千葉の関和幸副委員長ら5人のみが大使館前へ。その間、約60人の労働者・学生は近くの二の橋交差点でシュプレヒコール。「今、ソウルでは弾圧を打ち破って大会が開かれている!」の情報を受け、「ムンジェイン政権は民主労総への弾圧をやめろ! ヤンギョンス委員長を解放しろ!」と声を上げた。
しかし韓国大使館は応対を拒否し、30分を超える攻防のうえ要請書を郵便受けに投函(とうかん)。最後に「国際連帯の力を11・7日比谷で示そう!」と決意を固めた。

「韓国政府は民主労総への弾圧をやめろ!」。米サンフランシスコの韓国総領事館前で行われた連帯行動(10月20日)

イタリア・ミラノの韓国総領事館前でもS.I.Cobasが連帯行動(10月20日)

 

20日正午、アメリカ・サンフランシスコの韓国総領事館前で労働党建設統一戦線委員会(UFCLP) が呼びかけた民主労総連帯集会が開かれた。郵便労働者とUFCLPのスティーブ・ゼルツァーさんらが「郵便民営化攻撃・ウーバーなどの『契約労働』と闘うアメリカ労働者は、民主労総ゼネスト支持で闘う」と訴えた。労働運動研究者は「日帝の朝鮮植民地支配と戦後の米軍占領によってつくられた南北分断体制を今こそ国際連帯で打破しよう」と訴えた。イタリア・ミラノでは、10・11ゼネストを闘ったS・I・Cobas(シ・コバス)が韓国総領事館前で民主労総連帯行動に取り組んだ。

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