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学生逮捕に全米で抗議 移民関税局の暴挙に怒り

「カリルさんを釈放しろ! ICEはキャンパスから出ていけ!」。ミシガン大学キャンパスでの抗議デモ(3月14日)

米コロンビア大学でのガザ連帯キャンプの主導的活動家でパレスチナ人の大学院生マフムード・カリルさんが3月8日に不当逮捕されたことを受け、全米で学生・青年を先頭に怒りの行動が巻き起こっている。
移民関税捜査局(ICE)による拘束は、いまだにその「犯罪容疑」が全く示されていない。法を完全に無視したファシストの手口そのものだ。カリルさんは米国での合法的な居住と就労を認めるグリーンカードを持っていたにもかかわらず、夜遅くに突如ICEの職員が自宅に押し入り、令状も示さず手錠をかけて連れ去ったのだ。
国土安全保障省は、カリルさんが「指定テロ組織ハマスと連携した活動を主導した」と主張し、連邦政府が「国家安全保障上の脅威」とみなした外国人を国外追放することを認める外交政策条項を根拠として弾圧に踏み込んできた。同省の捜査官はコロンビア大学の学生寮にも不当な家宅捜索を行うなど、学生や教職員への恫喝を強めている。
こうした攻撃はすべてトランプの指示による。トランプは3月15日、ベネズエラ出身の「不法滞在者」の強制送還に、1798年制定の「敵性外国人法」を適用すると発表した。「敵対国」と認定した国の市民を適正手続きなしで拘束・追放する権限を大統領に与える同法は、他国から宣戦布告あるいは侵略された際に発動する戦時法だ。狙いは中国侵略戦争のための独裁警察国家化と階級闘争の圧殺にある。
パレスチナ人民による2023年の10・7蜂起はアメリカの学生・青年の心を激しく揺さぶり、昨年には全国の大学キャンパスを舞台にパレスチナ連帯闘争が爆発。戦後世界体制の基軸国であるアメリカ帝国主義の支配の要であった大学における内乱的な闘いは、米帝の大没落を激しく促進した。今回の弾圧は米支配階級の悲鳴そのものだ。しかしアメリカの学生・労働者は仲間の逮捕を絶対に許さず、ガザ空爆再開に怒りをたぎらせて立ち上がっている。連帯して闘おう。

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