都内で反戦沖縄集会/大行進東京 安保粉砕へ決意固め
●東京東部
亀戸で3月14日に行われた反戦沖縄集会には約60人が結集し、学生・青年と現役労働者がけん引する集会として成功しました。
沖縄の戦後史と現在をまとめた映像を上映した後、齋藤晴輝・全学連書記長から反戦アピールが行われました。2021年から2年間、軍事要塞(ようさい)化が進む最中の沖縄現地で闘った経験のある齋藤さんは、「沖縄に行く前は沖縄現地の人々の闘いを支援するものと思っていたが、辺野古などで闘う中で、基地建設を進め、政策を決定し、自衛隊を沖縄に送り込んでいる連中は首都にこそいると気づいた。沖縄の反基地闘争、沖縄を戦場にさせない闘いは東京でこそやらないといけないと思った」とエピソードを語り、「帝国主義による虐殺に怒りをもって反戦闘争をつくり出すこと、帝国主義打倒の闘いを首都でこそ爆発させようということの2点を訴えたい」と提起を行いました。侵略しようとしているのは米日の側であることをしっかり暴露した訴えに参加者は耳を傾けました。
討論では、集会に紛れ込んだ「元全学連」をかたる反動分子が、「基地をなくしたら(米軍に土地を貸している)地主はどうなる」「北朝鮮の方が脅威」「米兵の性暴力は昔からある、仕方ないことだ」などの暴言を不規則に吐き、集会破壊を策しました。これに対し、「目の前で進む戦争や性暴力の現実をなくすという立場と怒りこそが今必要だ。この沖縄の現実を変えたいと思わない、仕方ないと言う人は帰るべき」と、斎藤書記長先頭に参加者全体で怒りをたたきつけ、狙いを粉砕しました。
最後に主催から3人の仲間の訴え。地元の青年労働者は、中国侵略戦争と性暴力が極限化する沖縄の現実を変えるために徹底的に怒り、安保粉砕・基地撤去の闘いを爆発させて5月沖縄現地に駆けつけると決意表明。昨年に組合を結成した仲間は、組合員と沖縄に参加することを報告し、労働者を奴隷につなぎとめる社会そのものを団結して変えようと怒りを込めて呼びかけました。都営交通の労働者は、反戦闘争に若者を組織し、その力で労働組合を変え自国政府を倒す闘いに立ち上がろうと訴えました。
最後に司会の私が、「80年前の沖縄戦を繰り返さないということは、沖縄の再びの犠牲を許さないということと同時に、沖縄戦に至った日本帝国主義のアジア侵略を絶対に繰り返さないということ。アジアの人々にとって日帝が侵略国家である現実は今も変わっておらず、中国侵略戦争という形での再びの侵略を阻止するために、内乱的な反戦闘争を闘おう」とまとめました。参加者は反動をも餌食に、闘う決意と怒りを新たにしました。(改憲・戦争阻止!大行進東京東部 古内秀和)
●東京北部
反戦沖縄集会in池袋が3月15日に行われ、全学連委員長の矢嶋尋さんを迎えて40人が参加しました。地区の青年たちが事前に討議・準備し、当日は全員が前に並んで司会・運営・発言などを担い、青年・学生を中心とした大行進運動への変革をかけた挑戦として新たな一歩を築いたと思います。
質疑討論で、留学生からの「沖縄『復帰』運動、沖縄『独立』運動をどう捉えたらいいのか」の問いかけをめぐって、学生たちや70年安保闘争を闘った世代の労働者などが活発な議論を繰り広げました。「復帰運動は、『憲法のある本土への復帰』という形を取りつつも、日米安保を粉砕し日本帝国主義を倒す巨大な決起だった」「『沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒』のスローガンのもとに、文字通り命をかけて闘った」「沖縄独立論は本土での安保・沖縄闘争の姿が見えない状況から生まれている。問われているのは自分たちだ」「沖縄ゼネストに応えて渋谷暴動闘争に決起した星野さんや大坂さんの闘いが、中国侵略戦争阻止の反戦実力決起に立ち上がる今の学生に引き継がれている。今年の5月沖縄闘争には、学生・青年だけでなく世代を超えてみんな参加しよう!」。
新たな安保・沖縄闘争は、トランプ・石破による中国侵略戦争阻止の内乱をもって中国への侵略と半植民地化、台湾との分断の歴史を覆し、また基地強化と軍事演習の激化、その中での米兵による性暴力事件などが横行してきた沖縄の現実を根底から変革する日本革命・アジア革命がかかった闘いだということが鮮明になりました。
矢嶋委員長からは、市東さんの農地強奪との決戦に突入した三里塚闘争の重要性も提起されました。
この日の動労千葉の春闘ストに駆けつけた労働者から、5月沖縄闘争を断固闘い、練馬駐屯地からの侵略出兵を許さない闘いをつくりだすとの決意表明を受け、2万6千円のカンパが寄せられました。(改憲・戦争阻止!大行進東京北部 K)
●東京西部
下北沢で3月16日、反戦沖縄集会を三十数名の参加で行った。全学連書記長の齋藤晴輝さんが「侵略しているのは米日の側だ」「中国侵略戦争は日本が要」「島嶼(とうしょ)防衛のペテン」「東京での闘いこそが求められている」という観点から、わかりやすく提起してくれた。
討論では、宮古島出身の女性が「戦争は起きないと思っていたが、現実は自衛隊基地や米軍基地ばかりだ。でも宮古の清水早子さんをはじめとする仲間を知って、改憲・戦争阻止、中国侵略戦争阻止に決起したい」と語り、石垣島出身の女性も「4・27渋谷デモ、5月沖縄闘争に行こう」と訴えた。
今回、大行進中野と大行進世田谷の青年が中心となって集会の司会や行動提起、発言を担った。青年たちは「自分も沖縄に行く」と表明するとともに、参加者に「戦争を止めるために一緒に闘おう」と訴えた。全体として、「なぜ中国侵略戦争と言うのか」「自国政府を打倒することが重要」ということを中心に、齋藤書記長の受け答えも的確かつ路線的で、よい討論となったと思う。
青年を中心に2回の実行委員会を行い、短期間ではあったが地区全体の闘いとして宣伝などを行ってきた。5月沖縄闘争への参加を表明する仲間が増えている。4月反戦闘争から沖縄闘争へ青年・女性の決起をかちとろう。(改憲・戦争阻止!大行進世田谷 齊藤生太)
●東京・三多摩
八王子集会を3月16日に開催し、悪天候の中、40人の参加で大成功をかちとった。この間の街頭宣伝で出会った何人もの老若男女が参加し、中には2年前に出会っていたが、今回初めて参加してくれた青年もいた。
最初に沖縄戦と沖縄闘争の歴史を上映し、全学連の渡辺祥英書記次長が基調講演を行った。渡辺さんは冒頭に「今日言いたいことは3つ。①いま沖縄で何が起こっているのか。ウクライナやパレスチナで起きている虐殺、戦争。この現実に心の底から怒ってほしい、②この戦争の本質は何かを知ってほしい、③この情勢下での4・27渋谷デモ、5・15沖縄闘争に参加してほしい」と強調。その上で、中国脅威論の大宣伝の中で実際に起きていることは米日による中国への侵略戦争であること、その「要」が日本であり、沖縄・琉球弧が最前線にされようとしていること、「再びの沖縄戦」の現実に爆発する沖縄の怒りと連帯して東京で反戦闘争を爆発させることが求められていると熱烈に訴えた。
会場からは「台湾の人はどう考えているのか?」「アメリカに(他国を)侵略・植民地支配する力があるのか?」などの質問が寄せられ、渡辺さんは一つ一つの質問に真剣に応えてくれた。さらに会場からも意見が出され、積極的な討論が行われた。渡辺さんと一緒に参加した全学連の学生からは、京大学生弾圧粉砕や沖縄闘争、広島闘争を通してつかんだ闘いへの確信が生き生きと語られた。
集会後の交流会では、「ずっと『中国が攻めてくる』と教えられてきたが、今日参加して、教わってきたことが違ったんだとわかった。これからも活動に積極的に参加したい」「全学連が続いていたのは頼もしい」などの感想が出された。全参加者が、全学連とともに、4・27渋谷―5月沖縄闘争にさらなる青年・学生の大隊列を組織し、中国侵略戦争阻止の反戦闘争=安保・沖縄闘争の爆発へ闘う決意を打ち固めた。(改憲・戦争阻止!大行進三多摩 A)
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