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裁判員制度反対、福岡でリレーアピール・デモ

 裁判員制度にみんなでNOを!11・22リレーアピール&天神1周ウォークデモを60名の参加でにぎやかに闘った。前日までの寒さとうって変わってコートを脱ぐほどの暖かさ。リレーアピールの会場である福岡中心街の警固公園には子連れの親子、若い男女などたくさんの人出。そこに登場したのが最高裁の宣伝着ぐるみ”裁判インコ”をパロッた”裁判員はいらなインコ”。さらに”ストップ裁判員制度”のスローガン入りのハート型の風船。公園内の大人も子どもも大注目!さあアピールだ。


 ”せからしか!裁判員” リレーアピールは、主催である「市民のための刑事弁護を共に追求する会」の事務局長、共同代表をはじめ4人の弁護士が次々と発言。「たった3~5日の審理で真実が追求できるか。裁判は処罰のための儀式になってしまう」「厳罰で国民を動員するのは現代の赤紙だ」「危機に立つ国家の規範に国民を動員し国民をして国民を裁かせる制度だ」。100名を超す公園内の人々は、次々とビラを受け取り私たちを取り囲むようにそれぞれ座って熱心に聞いていた。遠く大分からは85歳の益永スミ子さん(写真)もかけつけ、「いや応なしに集められ死ぬまで秘密を守らせる制度は戦中と同じ。もうあんな思いはしたくない」と訴えた。さらに「裁判員なんかなるものか」の自作歌をギターを弾きながら歌ってくれた青年などの参加で午後1時からのリレーアピールはあっというまに過ぎていった。
 リレーアピールは私たちの予想をはるかに上回って大成功した。その後元気よくデモに出発。福岡では初めての裁判員制度反対デモで圧倒的な注目だった。デモの脇で配布した「ストップ!裁判員制度」のリーフレットも次々と通行人に行き渡り、関心の高さを示していた。再び警固公園に帰ってきて、総括集会。全国の闘う労働運動と一体となって「かならず廃止に追い込もう」と誓い合った。公園に続く通路では、裁判員制度に賛成か反対かの全国シール投票も行われ、200名近い人がシールを貼って態度表明をした。結果は3対2の比率で反対が上回った。さらに11月28日、最高裁が裁判員候補者に通知を発送したその日に、抗議の記者会見を行い、最高裁・法務省・日弁連に抗議声明をたたきつけた。
(投稿 中原真理)

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