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各地で10・31狭山統一行動(東京、広島、福岡)

大阪の10・25全関西集会(既報)に続き、各地で10・31「寺尾差別判決51カ年糾弾・第4次再審闘争勝利」の狭山集会が闘われた。

●東京/「差別裁判糾弾! 再審を行え」と渋谷デモ

「石川さんは無実だ。狭山再審を行え」。雨の中を渋谷から原宿へ力強くデモ。沿道の大きな注目と共感を集めた(10月31日)

1974年の東京高裁・寺尾裁判長による無期懲役の有罪差別判決から51年目の10月31日、降りしきる雨をついて、東京・渋谷で狭山集会・デモが開催された。この日の闘争は3月に亡くなった無実の石川一雄さんの遺志を継ぎ、東京高裁・家令裁判長の3月退官前棄却策動との決戦を宣言し、狭山第4次再審闘争に絶対に勝ち抜く決意を鮮明にさせた。何よりも高市政権打倒、トランプ来日ー日米首脳会談への10月27日の昼の狭山闘争と夜の新宿スクラムデモを引き継ぎ、米日帝国主義の中国侵略戦争攻撃と闘い、戦争でしか延命できない帝国主義を打倒する革命的情勢に断固応える闘いとして打ち抜かれた。
集会では、部落解放東日本共闘会議の徳永健生事務局長が基調報告を行った。徳永さんは第一に、日米首脳会談と対決した反戦デモを報告し、「高市登場―中国侵略戦争の加速と狭山再審棄却情勢の切迫は一体であり、高市の改憲・軍事費倍増、治安弾圧、外国人排斥・デマと排外主義、天皇制と女性差別の扇動、全土の戦時体制化に対して腹を固めて対決し、戦時下の狭山闘争―部落解放闘争を闘おう」と訴えた。
第二に、石川さんの不屈さと怒りに応え、10・31寺尾差別判決を改めて徹底批判した。そもそも石川さんは青天白日無実であること、捜査ー逮捕ー取り調べから裁判の一切が部落差別に貫かれていること、寺尾判決は、70年安保・沖縄決戦の爆発の中で狭山闘争が大衆的実力闘争として発展したことに追い詰められた日帝・寺尾による反動差別判決であることを徹底弾劾した。そして石川さんの1975年新年アピールでの徹底弾劾をとらえ返し、今日の日帝の再びの中国侵略戦争と対決して闘う歴史的意義を突き出した。
第三に、部落差別の元凶は帝国主義であり、帝国主義打倒の狭山闘争に勝利の確信をもって闘おうと提起した。国家権力による「決定的証拠」とされた「被害者の万年筆」がねつ造されたものであることは不動の事実であり、このことを武器にして闘おうと訴えた。さらに、戦争と差別の元凶である帝国主義を打倒する革命的路線が、反革命石田一派の脱落を踏みしだいて闘う隊列を打ち鍛え、前進させていることを鮮明にした。
最後に徳永さんは11・2全国労働者集会への総結集を訴えた。
基調報告、カンパアピールに続き、動労千葉の川崎昌浩執行委員、動労総連合水戸の外岡弘執行委員、全学連の仲間、東京労組交流センターの山口弘宣代表が怒りと決意に満ちた発言を行った。学生の「狭山・反戦を断固闘う」との発言に全体が大きな拍手で応えた。
発言の最後に全国水平同盟の田中れい子書記長(杉並支部長)が、今この瞬間が歴史の巨大な転換点であり、極反動に負けずに闘うこと、部落解放は帝国主義を倒す闘いであり、狭山闘争は体制内的枠を超えて爆発することを訴え、「本日と11・2全国労働者集会を全力で闘おう」とまとめた。
集会後のデモは、渋谷から原宿の街を60人で闘った。風雨の中で大きな注目を集め、11・2集会大結集へつながる戦闘的なデモとして打ち抜かれた。

●広島/狭山―部落解放闘争をめぐり学習と討論

狭山闘争の勝利へ学習と討論

10月31日、広島市西地域交流センターで「寺尾差別判決51か年糾弾!狭山第4次再審闘争勝利!狭山広島集会」が開催された。
まず、石川一雄さん追悼の黙とうを行い、石川早智子さんのビデオメッセージを上映した。その後、広島県労組交流センターの壹貫田康博さんが、部落解放広島共闘会議を代表して主催者あいさつを行った。さらに広島市内の郵便局で部落解放を闘う仲間からの連帯メッセージが代読された。
続いて、基調報告が行われた。7月に開催された全国水平同盟第14回定期大会の議案に即して、新しい部落解放闘争の路線と狭山闘争の再確立について学習を深めた。『全国水平同盟』第55号の読み合わせと解放共闘の事務局からの提起を受けて、参加者との質疑・応答を行った。
討論を受けて、8・6ヒロシマ大行動実行委員会の宮原亮事務局長が発言した。宮原さんは冒頭、米帝トランプの「核兵器実験」指示と韓国の原潜建造計画、それと一体の高市政権の核武装推進政策への怒りを表明した。その上で差別・排外主義との対決、とりわけ女性解放闘争を8・6ヒロシマ大行動の反戦反核運動の一環に据えられず、女性差別に加担していたことを自己批判した。その総括の上に立って、日本帝国主義・高市政権の中国侵略戦争へ人民を動員していく部落差別を始めとしたあらゆる差別・排外主義の扇動と対決し、中国侵略戦争・核戦争を阻止していく決意を表明した。
集会の最後に、司会者が「全国水平同盟と共に、11・2全国労働者集会へ広島から総決起し、その力で狭山第4次再審闘争を爆発させていこう!」とのまとめを提起し、参加者全員で団結ガンバローを三唱した。

●福岡/小倉駅前で街頭宣伝。部落解放の熱い訴えに多くの注目と共感

北九州部落解放研究会は10月30日、北九州市のJR小倉駅前で寺尾判決51カ年糾弾のアピール行動を行った。
冒頭、解放研の東真司代表がマイクを握り、狭山事件の実態を全面的に暴露し、部落差別に基づく権力犯罪としての狭山差別裁判において、無実の石川一雄さんに殺人罪でっち上げの無期懲役を課した高裁・寺尾判決を徹底弾劾した。そして石川さんの無実を明らかにする再審の開始と部落完全解放を熱烈に訴えた。
続いてマイクを握った仲間は、自民党など支配階級の腐敗と犯罪を見逃す一方で石川さんに無実の罪を着せる司法権力の欺瞞(ぎまん)を怒りを込めて断罪した。その上で、警察・検察が用意したあらゆる「証拠」が捏造(ねつぞう)であることを詳らかにし、完全無罪を勝ち取ろうと訴えた。
さらに、「極右・排外主義の高市政権が外国人への差別扇動を拡大し、米帝トランプと一体で中国侵略戦争に突き進む現情勢においてこそ、国家権力の犯罪を暴き出す狭山闘争、部落解放闘争の真価を発揮し、差別分断を打ち破って帝国主義打倒の革命的解放運動をつくり上げよう」という訴えに、沿道から多くの注目と共感が寄せられた。
石川さんの遺志を継ぎ、第4次再審闘争の勝利へ、全力で闘おう。

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