開講から最初の法大包囲デモ、処分策す教授会を撃つ
1月14日、開講から最初の法大包囲デモが法大文化連盟と全学連を先頭に闘いとられた。
この日、文学部教授会では文連副委員長の恩田亮君への無期停学処分に対する再審査請求の審議が、また人間環境学部教授会では倉岡雅美さんへの処分が話し合われることになっている。集会・デモは新たな処分を策す両教授会を撃つものとして闘われた。
自らも「無期停学」の不当処分を下されている文連委員長・斎藤郁真君の「学生注目!」という第一声で、市ヶ谷キャンパス外濠校舎前での集会が始まった。入り口は閉鎖こそされていないが、大量の警備員が張り付き構えている。「法大は”批判精神を養え”などと言っておきながら、実際に養ったら学生に処分を下す。こんなことを許しておけるか!」と、この日も冒頭から”斎藤節”が冴えわたった。
倉岡さんがマイクを握り、「世界の学生がガザ攻撃に対し抗議のデモに立ち上がっている。今日のデモに参加しよう」と呼びかけた。
「譴責処分」を受けた洞口朋子さん(経済学部)は、「私に対する処分の理由を教授たちに問いただしても、逃げていくだけ。こんなやつらがテストで学生を採点するとは何なのか!」と処分への怒りを爆発させた。
ここで斎藤君は、「中核派の機関紙『前進』はサブプライムローンの破綻から世界恐慌が引き起こされることを予言し、それは的中した。経済学部教授はそこはまったくだめだった。その腹いせで譴責処分を出したのではないでしょうか!」と厳しく指摘し、一同は大爆笑。
さらに5・29弾圧で不当逮捕され昨年末獄中から奪還された大阪市大の後藤玲子さん、弘前大学の金子悠太君が発言し、デモとゼネストへの決起を訴えた。
集会の締めに斎藤君が「文化連盟は一人の仲間も見捨てない。増田法大総長の”民主法政”は空文句だ。言論弾圧とは断固闘う」と力強く宣言した。
正門前からデモに出発。この日も当局はデモとの合流を恐れ、キャンパス中央から学生を閉め出し、完全封鎖。学生集会のたびにおなじみとはいえ、正に民主法政の名が泣く情景だ。
大挙動員された公安刑事の姑息な弾圧策動を後目に、デモ隊の意気は大いに盛り上がるばかりだ。靖国通りの総長室前では、シュプレヒコールを上げるデモ隊に警官隊が襲いかかったが、学生たちは力でこれを跳ね返し、法大周辺に「処分粉砕」「学費8億円を返せ!」(法大がマネーゲームで出した損失額)などの訴えが響き渡った。再び、その高さで威容を示す法大の高層建築ボアソナードタワーが見えてくると、倉岡さんがマイクで「あそこで教授会が行われる。粉砕しよう」と叫んだ。期せずして「ボアソを破壊しろ」「燃やせ」などの声が上がった。終盤は全体が固いスクラムデモで進撃し、正門前に到着した。
最後に団結ガンバローを三唱し、当局の不当きわまりない学生弾圧に対し、徹底的に闘いぬく姿勢を鮮明にした。(T)
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