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ロサンゼルス統一教組が新たな勝利

 アチーブメントテストのボイコット闘争、1月29日の大デモと、スト権確立のための投票(3月20日~25日)の実施の発表などのあいつぐ闘いによって、ロサンゼルス統一教組(UTLA)とロサンゼルス統一学区(UTLSD)内の他の7つの組合に属する教育労働者は、2300人の教師の解雇撤回を勝ち取った。さらにそれ以後の闘いで、ついに医療手当の削減も阻止するという大きな成果を勝ち取った。学区側は、カイザー・アンド・ヘルスネットという保険会社以外の会社と契約している教師は、月187ドルの保険金を払えといってきたが、一連の激しい闘いによってこれを阻止したのだ。学区側はこれまでどおりどの保険会社の保険金も負担することを認めた。


 こうした成果のほかにも、組合の医療手当委員会が、医療手当に関する諸計画で大きな発言権を獲得した。また新規採用の教師にも生涯医療保障の権利を保持することを約束させた。州および連邦全体の教育予算削減が激化しつつあるなかで、このような勝利が勝ち取られたことは非常に大きな意味をもっている。1月29日の1万5000人の教師の実力決起、ストライキを辞さない闘争体制こそ、この勝利の決定的原動力だ。
 UTLAの闘いのもう一つの勝利は、UTLA内で活動するCAMS(校内の軍国主義に反対する連合)が、軍の学校内での宣伝活動を阻止したことだ。
 軍当局はロサンゼルスの高校に軍の宣伝隊を派遣する計画を立てていた。宣伝隊は校内で最新の軍の装備を展示し、模擬射撃訓練や基礎訓練、接近戦訓練などを行い、軍隊と戦争を賛美し、あわせて高校内での募兵活動を行う部隊だ。
 事前にこれを察知したアーリーン・イノウエさんらCAMSのメンバーと生徒、両親、支持者は共同して宣伝隊の高校での活動を阻止する闘いを開始した。教師たちは学内での監視活動を行い、門前で生徒に宣伝隊反対のビラを配布した。宣伝隊が来たら、生徒たちは横断幕を出して抗議行動を行う体制をとった。CAMSのメンバーはイノウエさんを先頭に生徒の両親などとともに学校管理者と交渉を行い、軍の宣伝隊を校内にいれないように要請した。こうした闘いによってベルドゥーゴ高校での軍の宣伝活動は阻止された。その他の高校でも宣伝活動も延期ではなく、中止された。校内での募兵活動を阻止する闘いはまたもう一歩大きな前進を勝ち取ったのだ。(た)

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