JR東日本との新たな闘いへ、動労水戸が総決起集会
動労水戸は3月15日、茨城県自治労会館で「国鉄闘争勝利! 09春闘勝利茨城総決起集会」を開催した。集会には茨城県下を始め各地から75人の労働者が結集し、世界大恐慌情勢下で09春闘を階級的に闘いぬく決意を固めあった。
動労水戸は昨年12月、運転士登用差別事件で最高裁の勝利判決を勝ち取った。運転士の資格を持つ動労水戸組合員を運転職場から徹底排除してきたJR東日本の労務政策は、動労水戸の固い団結によって打ち破られた。ところがJR東日本は、その最高裁判決を逆手にとって、新たな不当労働行為と組織破壊攻撃を行っている。
JRは「配属は正当だった」と居直り、組合指導部の強制配転を始め、組合員の勤務地を一方的に指定することにより、運転士発令を組合分断の手段にしようとしているのだ。動労水戸は、この攻撃との激しい闘いの渦中にある。
基調報告に立った石井真一委員長は、今日の世界大恐慌情勢について「資本主義総体が破産している」と喝破し、労使共同宣言を結んで解雇・賃下げを推進している連合などの体制内労働運動を弾劾した。そして、JR東日本の新たな不当労働行為と立ち向かい、「職場に戻って闘い、組織拡大を実現する」と断言、動労水戸は動労総連合の春闘統一ストの一環として断固ストライキに突入すると宣言した。動労千葉の長田敏之書記長が発言に立ち、「動労千葉は組織拡大をかけて3月17日からストライキに突入する」と表明した。常南交通労組を始めとした茨城県内の労働組合やス労自主、解雇と闘う労働者、闘う国労組合員・闘争団員が連帯のあいさつに立った。22年の不当配属を打ち破り運転職場に戻る組合員は、「謝罪もしない会社に対する回答は、動労水戸の組織拡大だ」と意気高く決意を表明した。
集会を終えた参加者は、水戸市内でのデモに出た。「春闘勝利・首切り反対」のかけ声が繁華街に響き渡った。デモの終着地はJR水戸支社前。門扉を固く閉ざして閉じこもるJRに対して、「違法企業! 水泥棒!」と怒りの声が飛ぶ。動労水戸組合員を始めとした参加者は、JRの新たな不当労働行為を断固打ち破る決意を込めて、JRに怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。(TK)
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