『資本論』入門の最良の学習テキストができました!
マルクス・エンゲルスがまだ生きていた時代、1871年パリ・コミューンの世界史的衝撃がいまだ覚めやらぬ1873年、ドイツ社会民主党の革命的青年労働者ヨハン・モスト(1846年2月生)が獄中で、『資本論』を引用・抜粋しつつ労働者のための『資本論』入門書を執筆しました。ときにモスト27歳。彼は、『資本論』第1巻全25章を、大胆にもわずか12章・百数十㌻のパンフレットにまとめたのです。それが、『資本と労働――マルクス「資本論」のわかりやすいダイジェスト』です(1874年刊行)。
1年後、それにマルクスが自ら念入りに加筆・修正を行いました。それが同著の改訂第2版です(1876年刊行)。その結果、それは全体の22%が『資本論』からの引用、さらに全体の20%がマルクス自身の加筆・修正・書き下ろしという、他に例を見ないユニークな『資本論』入門書となりました。全世界に『資本論』の入門書は数え切れないほどありますが、マルクス本人が手を入れたのは唯一これだけです。
世界大恐慌は日々、革命情勢を成熟させています。資本家階級を打倒し、プロレタリア革命を実現する時代が間近に迫っています。「いまこそ『資本論』を読もう!」「いまこそ『資本論』を労働者の手に取り戻そう」という情勢の到来の中で、その強力な手引きとして、『資本と労働』新訳刊行委員会は今回、この改訂第2版の新訳発行に踏み切りました。
新訳『資本と労働』は三つの特長をもっています。
1)これまでの誤訳を訂正し、つとめてわかりやすい文章にしました。
2)原文にはない節見出し・項見出しを新たに設定して学習しやすくしました。
3)『資本論』からの引用個所とマルクスが書き加えた部分を丁寧に表示しました。
「全人類をきょうだいにするシンボル・赤旗のまわりに社会革命の兵士たちを次つぎに連れて(くる)」(135㌻)ために、この学習テキストを職場で学園で地域で縦横無尽に活用しましょう! 革共同=〈『共産党宣言』と『資本論』の党〉として国内的・国際的に圧倒的に登場し、党派闘争を攻勢的に貫徹して、組織建設を力強く推し進めましょう! (頒価1000円)(『資本と労働』新訳刊行委員会・KH)
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