5・15弾圧開示公判、11人が元気に出廷!
5月26日、法大暴処法弾圧の勾留理由開示公判が東京地裁で開かれ、法大生を先頭に、120人の労働者・学生が支援・傍聴の闘いに結集した。2回に分けて行われた法廷では、「被疑者」にされた学友1人の両脇に警官が2人張り付く重戒護、さらに裁判所職員が多数配置される超弾圧態勢がしかれている。だが、出廷した11人はみな晴れやかな笑顔だ。勾留される正当な理由などまったくないことが明らかだからだ。人定質問にも一切黙秘を貫いた。
尾藤、三重野裁判官はそれぞれ、「2月に法政大学の看板が壊されて合計13万円の損害」などと用意した文章を棒読みしたが、学生たちがそれぞれ具体的に何をしたのか、そもそもその場にいたのかどうかさえ明らかにできない。これのどこが「勾留理由開示」なんだ!? 怒った傍聴者が声を上げただけで、裁判官は見境のない退廷命令を乱発し即座に暴力廷吏が襲いかかった。徹底弾劾の叫びが、開始から終了まで法廷に響いた。裁判官は弁護人の求釈明にも一切応じない。これこそ法大の現実そのものだ。
弁護人が次々と意見表明を行った。この大量逮捕が法大学生運動つぶしを狙った一大政治弾圧プロジェクトであり、違憲・違法の逮捕・再逮捕、住居や実家への家宅捜索、事情聴取と称した学生の拉致・拘束などが100人もの人員を動員した東京地検の組織的大作戦として行われたことを暴いた。学生を「住居不詳」と決めつけ勾留の口実にしているが、学生の住居、実家を特定しそこに押し入って逮捕したのは警察ではないか。また、取り調べとは名ばかりの脅し、威迫、差別的暴言、転向強要が各警察署の取調室で行われていることを突き出した。そして、労働運動弾圧にもちいられてきた暴処法を学生運動に適用したことについて、「思想的暴力であり組織つぶしの政治弾圧」と批判し、「民衆に開かれた場であるべき大学で、学生を名指しで入構禁止などとする看板が壊されたとすれば、それこそ天の声、地の怒りだ!」と断じた。
開示公判は熱い交流の場となった。文連の斎藤委員長、恩田副委員長、増井君、倉岡さん、洞口さんら法大生、そして織田委員長を始め全学連の仲間たちの笑顔やしぐさは、外で見慣れたままの自然体だ。言葉はなくても限りない連帯のメッセージが伝わり、われわれの胸を打った(恩田君のヘアスタイルにだけは若干の変化が見られたことを付け加えておこう)。暴処法適用を粉砕し、全員を奪還しよう!(TM)
この記事へのコメントはありません。