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8・9長崎 猛暑上回る怒りのデモが祈念式典を弾劾

 8月9日、長崎で、統一実行委のもとに結集する労働者・学生は、麻生を呼び寄せた官製祈念式典を弾劾するデモに立ち上がった。午前10時、猛暑をさらに熱くするほどの怒りに燃えて、爆心地から程近い城栄公園に全国からの参加者70人が結集した。司会の青年労働者は「大恐慌情勢の中で戦争と改憲、民営化と労組破壊の攻撃が激化しているが、社会を変えるチャンスだ。麻生の式典参加を徹底弾劾するデモへ打って出よう」と力強く訴えた。

 全国被爆者青年同盟の被爆2世は、広島での市長からの「音量を下げろ」という抑圧を強く批判し、「帝国主義の核政策を打ち砕き麻生を打倒するために、11月全国労働者集会への1万人結集を」と呼びかけた。東京から参加した労働者は、広島で田母神講演会を会場直近の原爆ドーム前で弾劾して闘ったことを報告し、オバマ・麻生打倒を訴えた。
 広島から全過程を行動をともにして闘い抜いたILWUのホアン・デルポソさんは、「短い旅ではあったが教えられることが多かった。みなさんの組織化にかけた努力にお礼を言いたい。11月に東京で再びお会いしましょう」とあいさつし、暖かい拍手を受けた。
 全学連の安藤聡男副委員長は、獄中の法大文化連盟の学生に対する第二の暴処法攻撃を弾劾し、「容疑とされている日は4人の法大生への処分に対する抗議闘争が爆発した日だ。当局を弾劾して立ち上がったのはあまりにも当然だ」と怒りをたたきつけ、さらにオバマ讃美の市長が麻生を式典に引き入れたことを断罪した。最後に統一実行委の三角忠さんが行動提起を行い、「日帝の核武装宣言を粉砕し、核と戦争のない社会を築く原動力はわれわれ労働者の中にあることを示そう」と高らかに宣言した。
 強烈な日差しと照り返しの中、デモに出発。「労働者の国際連帯で核を廃絶しよう」と大書された横断幕を先頭に、色とりどりの旗、のぼりをたなびかせデモは進んだ。午前11時2分、原爆投下の時刻に祈念式典会場下の坂の上り口にデモ隊は陣取り、「麻生は長崎から出ていけ!」「オバマ賛美を許さない!」と怒りのシュプレヒコールを会場に向けて繰り返した。デモは労働者階級と被爆者の怒りを体現して、灼熱の太陽の下でとことん汗を流して山王公園までの全コースを貫徹した。再び三角さんがマイクを握り、翌日東京・杉並区でまたしても行われようとしている田母神講演会を粉砕するため、疲れも見せずに立ち上がることを訴えた。最後に全学連の松室しをりさんが、9月全学連大会と11月1万人結集をかちとる決意を述べてガンバロー三唱の音頭をとり、熱気あふれる09年広島・長崎の反戦・反核闘争を締めくくった。(TN)

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