東日本解放共闘が狭山総決起集会
11・1労働者集会1万人結集へむけ激戦激闘のただ中の10月24日、東京・江東区のカメリアプラザ(亀戸文化センター)に、部落解放東日本共闘会議の労働者・学生126人が結集。「8・30情勢」と狭山闘争が結合することに打ち震える民主党・連合政権が策動する「3者協議」を使った新たな狭山闘争破壊を打ち破り、無実の部落民・石川一雄さんと団結して第3次再審闘争の勝利を切り開く総決起集会を意気高くかちとった。
集会は、10・16法大解放闘争での2学生不当逮捕をはねのけ進撃する全学連の中島宏明君の司会で元気よく始まった。解放共闘議長として主催者あいさつに立ったのは、11・1へ息つく暇もなく駆けめぐる田中康宏動労千葉委員長だ。田中委員長は、石川さんの10・31寺尾差別判決35カ年糾弾・第3次再審闘争勝利への決意を込めたメッセージは国家権力との関係が1ミリのあいまいさもない、階級社会そのものの廃絶の中に部落解放がある、このかんの路線的分裂・対立の核心がここにある、と鋭く提起。戸塚秀夫論文に典型的な資本主義を救済し戦争への道を準備する体制内派を厳しく批判した。さらに国際連帯闘争の意義と前進を踏まえ、腐りきった資本主義を打倒するプロセスが11・1で始まる、と力を込めて1万人結集への組織化を訴えた。
つづく東日本解放共闘の基調報告では、「3者協議」路線をひた走る既成解同と全国連中央を徹底弾劾。大恐慌下、動労千葉を先頭とする国鉄1047名闘争と狭山闘争の勝利の一体性が鮮明にされた。全国連杉並支部・品川支部と関東の仲間の特別報告では、今秋狭山闘争への決起が呼びかけられた(11・2対東京高裁行動など)。さらに、職場で資本と闘うため労組に結集した仲間が差別分断を打ち破って労働者として階級的団結を固めていることが生き生きと報告され、11・1集会の成功に部落解放の未来があるとの確信がいっそう深まった。
「狭山事件は冤罪であり、明確な権力の差別犯罪として徹底糾弾の貫徹を通して無実の罪を晴らしていく固い決意」で第3次再審にかける石川一雄さんの10・31メッセージが読み上げられ、断固応える決意が会場全体にみなぎった。全国連西郡支部のメッセージの紹介と住宅闘争へのカンパが呼びかけられた後、決意表明を開催地の東京・東部労組交流センター、石井真一動労水戸委員長、婦人民主クラブ全国協、北島邦彦杉並区議、全学連が行い、解放共闘が一丸となって今秋闘争に決起することを誓い合った。まとめと行動提起に立った大西文夫東京西部ユニオン書記長は、11・1へ「倒れるまで闘おう」と残り1週間の奮起を促し、団結ガンバローでラストスパートに突入した。(T)
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