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三里塚反対同盟が第20回の空港周辺一斉行動

20141217a-1.JPG 12月13日、三里塚芝山連合空港反対同盟と三里塚支援連絡会議は、20回目を数える成田空港周辺地域での一斉行動を行った。
 午前8時30分、市東孝雄さんの天神峰の畑の南側で旧小見川県道に面して立つ看板のもとに反対同盟が集合。12月10日に「第3滑走路粉砕!」「農地取り上げ許さない」とリニューアルされた看板のもとで写真撮影が行われた。反対同盟が2015年の決戦を闘う意気込みそのものだ。

 続いて市東さん宅の離れで、打ち合わせを行った。この日準備された「反対同盟ニュース」第15号は、第1㌻で東峰の萩原富夫さんからのお礼とあいさつとして、農地取り上げ反対署名が地元地域から約1000筆を得て合計で1万8千筆を超えたことを報告し、「第3滑走路建設計画」にともに反対の声を上げることを訴えている。また、LCC(格安航空)の重大事故報道、安倍政権の特定秘密保護法施行への弾劾、住民の声など盛りだくさんの内容になっている。
20141217a-2.JPG 北原鉱治事務局長があいさつし、成田空港会社(NAA)が反対同盟に対して新たに起した「やぐら、看板を撤去せよ」との訴訟について、第1回弁論が2月半ばに予定されていることを怒りを込めて報告し、一同の奮起を促した。これを受けて直ちにそれぞれが担当する地域へ向かって飛び出した。
 北原さんは寒気をものともせず、本三里塚でスポット演説に立ち、「地元になんら説明もなされず進められようとしている第3滑走路建設計画は、騒音被害をまきちらし、住民を追い出すもの。絶対に許してはならない」と力強くアピールした。
 婦人行動隊の宮本麻子さんは、川上・新田の農家を中心に一軒ずつ回り、「ニュース」を配りながら対話を重ねていった。住民は、急浮上した新滑走路計画に怒りと不安を持ちながら生活している。成田市行政は説明会を開いても「具体的には何も決まっていない」と繰り返すのみだが、国交省は候補地案まで示し、成田市商工会議所は「早期実現をめざす30万人署名」を推進している。自民党の林幹雄は衆院選(当選)で「第3滑走路実現」を公約に掲げている。反対同盟が届ける情報、見解、そして闘いの息吹が、地元に切実に待ち望まれている。宮本さんは、数々の質問にもていねいに答えながら、「反対同20141217a-3.JPG盟とともに声を上げましょう」と訴えて回った。行く先々で「ニュース」は、戦争体験者から若い世代まで真剣に読まれた。自営業の男性は、「先日買った萩原進さん著の『農地収奪を阻む』を知人に貸して回し読みしている。反対運動も真剣に次世代のリーダーづくりを」と要望し、宮本さんを励ました。
 夕刻に再び市東さん宅に集合し、一日の行動を集約した。各人が年の瀬の各地域で奮闘し、計2千部もの「ニュース」が空港周辺に配られたことが報告された。そして、年明けの1・11反対同盟団結旗開き、3・4農地裁判控訴審第4回弁論、3・29三里塚全国総決起集会へと、休む間もなく闘いを発展させる方向性が確認された。
 夜には反対同盟と支援連の忘年会が開かれた。市東さんが「来年こそ勝負の年。力を合わせて闘いましょう」とあいさつし、萩原富夫さんの音頭で乾杯。1年前に急逝した萩原進事務局次長の遺影を前に、その遺訓を胸に刻みながら、今年を振り返り来年への抱負を語り合い、最後は団結ガンバローで締めくくった。(TN)

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