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11・1日比谷、「1047名解雇撤回」が世界にとどろく!

 世界大恐慌下、大失業と戦争に立ち向かう労働者の国際的団結が打ち立てられた。11月1日、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械港合同、国鉄千葉動力車労働組合が呼びかけ、日比谷野外音楽堂で開かれた全国労働者総決起集会には5850人が大結集した。国鉄1047名闘争が世界にとどろき、民営化絶対反対の闘いの中軸に押し上げられた。11・1は、民主党・連合政権打倒へ、決戦の幕を切り落とした。


 開会あいさつに立った港合同の中村吉政副委員は、11月労働者集会が国鉄1047名闘争をめぐる98年5・28反動判決を契機に始まった歴史を振り返り、「1047名解雇撤回、完全勝利まで闘おう」と訴えた。呼びかけ労組からのアピールとして、関西生コン支部の高英男副委員長が「3労組はいずれも労働者・労働組合に対する権利侵害には徹底した反撃による非妥協の闘いを闘ってきた」と提起、1047名闘争を軸に全国の闘う労働組合のネットワークをつくり出そうと呼びかけた。動労千葉の長田敏之書記長は、「自らの職場と地域で階級的労働運動の復権に向けた闘いをさらに進め、それを国境を越えた一つの団結に広げ、共通の敵=資本家とその政府の支配を食い破ろう」と述べ、すべての労働者の怒りの先頭に1047名解雇撤回の旗を押し立てると宣言した。
 憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉弁護士、三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長、とめよう戦争への道!百万人署名運動の西川重則事務局長が熱意を込めて連帯あいさつを行った。
 昨年をも超える国際連帯の広がりは、参加者に勝利の確信を与えた。韓国・民主労総は総勢45人が登壇。ソウル地域本部のチェジョンジン本部長は、イミョンバク政権下で吹き荒れる労働者弾圧を暴き、「労働者階級の団結と闘いだけが資本の搾取と暴力を終わらせることができる」「資本主義はけっして人類の代案になりえない」と断言、民主労総は公共部門でのゼネストを準備していると宣言した。解雇者復職闘争特別委員会のキムベッキュ副委員長は、1047名闘争との不動の連帯を表明し、「資本が労働者を解雇するなら、労働者の反撃を受けることを実践を持ってやつらに確認させてやろう」と強調した。
 アメリカ・ILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル10のアンソニー・レヴィージさんは「オバマは資本家の規範で動いている」と弾劾、「08年のメーデーで全港湾を封鎖したILWUのストライキに誇りを持っている」と発言した。UTLA(ロサンゼルス統一教組)のセシリー・マイアート・クルズさんは、教育の民営化の実態を暴露、「テストのためには教えない」と熱意をほとばしらせ、日の丸・君が代拒否闘争との固い連帯を表明した。ブラジル・コンルータス(全国闘争連盟)のファビオ・ポスコさんは、「労働者に恐慌の責任は一切ない。反撃が求められている」と訴え、「すべての搾取と抑圧を終わらせる社会主義社会に向けて前進しよう」と力を込めて呼びかけた。
 特別報告は「国鉄1047名解雇撤回」の熱烈なアピール。北海道、秋田、九州の闘争団員が、なんとしても解雇を撤回し、JR体制を打倒する不屈の決意を表明した。動労千葉争議団の中村仁さんは、4者4団体を徹底批判し、「動労千葉は毎年ストライキを闘ってきた。ストライキを放棄したら労働組合ではない」と声を強めた。動労水戸の石井真一委員長が運転士登用差別を居直るJR東日本を怒りを込めて弾劾、「違法企業JRと闘う」と宣言。社会保険職員労組の労働者は、1000人への不採用通告に怒りをたたきつけ、体制内派を打倒して首切り絶対反対を貫く固い決意を表明した。
 自治体労働者、教育労働者が道州制攻撃と闘う宣言を発し、全逓労働者は郵政民営化絶対反対で闘うと断言した。解雇攻撃と闘う精研労組、さいたまユニオン、東京西部ユニオン鈴木コンクリート分会、なんぶユニオンワークフロンティア分会の発言は、大失業時代の労働運動の新たな台頭を告げ知らせた。沖縄のパート労組の代表は、沖縄に米軍基地を押しつけ続ける民主党政権を厳しく弾劾した。青年労働者が資本・権力・体制内勢力と激突し、職場闘争の先頭に立っている。そこに階級的労働運動の展望がある。
 躍進する学生を代表して、法政大学文化連盟の洞口朋子さんが、法大闘争にかけられた暴処法弾圧を弾劾、獄中の10学生を取り戻し、法大を解放しようと訴えた。
 集会後、参加者は圧倒的な勢いで常磐橋公園までのデモに出た。1人の不当逮捕をはねのけ、怒りのこぶしを突き上げて長蛇(ちょうだ)のデモが都心を進んだ。沿道の共感はかつてなく高い。11・1は、強固な国際的団結のもと、1047名解雇撤回闘争を軸に大恐慌を革命に転化する巨大な隊列を登場させた。

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