沖縄県民大会に2万1千人。労組交流センター、全学連ら断固登場
「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する11・8県民大会」は、宜野湾海浜公園野外劇場内外に2万1千人を結集して行われた。集会は、主催者(実行委)の民主党、社民党、日本共産党など体制内派指導部が「現政権への期待」を組織しようとした思惑をはるかに超え、県内移設を早くも容認した民主党・連合政権への県民の怒りの声があふれ出す集会となった。
政権与党となった国民新党の下地幹郎は「この集会は民主党政権を批判する場ではない」「日米安保は必要だ」と発言、会場のあちこちから「帰れ!」「ふざけるな!」と激しい野次がたたきつけられた。
沖縄労組交流センターと全学連を中心とする部隊は、続々と結集してくる労働組合をはじめとする県民に1万枚を超えるビラを手渡し、「民主党・連合政権にお願いしても基地はなくならない。労働者、学生の闘いの力で基地撤去!」「13年間、辺野古の基地建設を止めてきたのは現場の実力闘争だ。沖縄県民と労働者こそが基地をなくす闘いの主体だ。ともに団結しよう」と訴えた。
賛同署名に応じる人は切れ目なく続く。沖縄市職労の労働者(36歳)は「民主党は県民の意識とまったくミスマッチだ」と語った。地元小学校の教育労働者(55歳)は「公約を翻した民主党は県民を愚弄している」「この大会直前に県内移設を要求した神奈川県知事・松沢の発言は論外だ。基地は即刻撤去。民主党政権は公約を守らないなら許さない」と怒りをぶつけてきた。地元の女子大学生は「初参加です。県民の声は一つだし、とても大きいと実感した」と語った。高教組の組合員(32)は、「基地問題はこれからだ。民主党の公約破りは放っておけない」と語った。
「民主党・連合政権を打倒するぞ!」「鳩山・オバマ戦争会談を粉砕するぞ!」――交流センター・全学連のシュプレヒコールが力強く会場一帯に響きわたった。(KS)
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