本部はJPEX破綻の責任とれ! JP労組大会で宣伝戦
6月9~11日、千葉市でJP労組第3回定期全国大会が開催された。初日の9日、全国から結集した労組交流センター全逓労働者部会を先頭とする闘う全逓労働者と、ちば合同労組などの地元・千葉県で闘う労働者は会場前に登場して大宣伝戦を行い、会場を包囲するデモを闘いぬいた。
郵政民営化から2年10カ月、全逓部会を先頭とする全国の郵政労働者の闘いはJPEXなどの民営化攻撃の中心実体を破綻に追い込んだ。同時に、資本と一体で民営化を積極推進してきたJP労組中央本部の犯罪性を明白にさせた。今回の大会闘争はこれらの闘いのひとつの決算だった。
全逓労働者部会などの勢力は早朝から会場入り口前に登場した。「1047名の解雇撤回! 新たな全国運動がスタート! 6・13大運動」のスローガンを大書した宣伝カーが正面入り口前の路上に横付けされ、のぼり、旗がひるがえった。「本部は『JPEXを推進した』責任をとれ!」「難波は今の現場に戻って働いてみろ!」の横断幕が掲げられた。
入場していく大会代議員・傍聴者に5種類のビラを配布し、全国運動の署名活動を展開した。闘う全逓労働者がマイクを握って次々に発言した。「現場は今、交通事故、誤配が連続している。民営化による人減らしが原因だ」「非正規職が6割を超えた現実は絶対に許せない」「1047名解雇撤回こそ労働組合のとるべき立場だ」
訴えが会場前に響き渡り、全種類のビラをしっかり抱えて行く人が何人も続く。署名にも多数の代議員・傍聴者が協力してくれた。どの協力者とも熱心な討論となった。「郵政民営化は反対だ」の意見が全員に共通する声だ。「ストライキをやるべきだ。職場を動かしているのは労働者だと見せつけなければ駄目だ」と、怒りを声高に語る人もいた。
10時半から会場を包囲するデモを貫徹し、12時20分からは会場前で集会を行った。
郵政民営化は、国鉄分割・民営化に次ぐ日帝の新自由主義攻撃の中軸だった。それを大破産させたのは労働者階級全体にとって巨大な勝利だ。郵政民営化の「戦略事業」だったJPEX計画とは小包部門を子会社化し、8割の労働者を非正規職におきかえ、劇的な賃下げと労働強化を強制する攻撃だ。動労千葉派を先頭に全国で労働者の「出向拒否」の闘いが広がり、これを挫折させた。資本と一体となって郵政民営化を推進してきたJP労組中央本部は動揺と危機の極みだ。階級的労働運動派が現場の怒りと結びつき、先頭で闘う時代が切り開かれた。国鉄1047名解雇撤回の新たな全国運動を産別を超えた決戦として闘い、職場から郵政民営化粉砕、JP労組中央打倒の闘いを巻き起こそう。(H)
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