11・7ソウル、全国労働者大会に4万人
11月7日、日本での労働者集会と時を同じくして、韓国では民主労総の全国労働者大会がソウル広場に4万人を結集して開かれた。大会は「労働基本権死守、労働法再改正、非正規職問題解決、G20糾弾」を掲げ、とりわけ「チョンテイル精神を今日に継承する道は非正規職・中小零細・低賃金労働者や移住労働者と団結して闘うことだ」と、非正規職闘争を全国的・全人民的闘争に押し上げていくことを打ち出した。G20厳戒体制の中、権力はソウル中心部でのデモを禁止したが、参加者は集会後、金属労組の組合員を先頭に阻止線を張る警察と激しく対決して闘った。
大会ではチョンテイルの母、イソソンさんが「全国の労働者がひとつになれないでいるために、未だに焼身が起きている」「労働者がひとつになればできないことはない! 私たちがひとつになり、勝利する闘いをしよう!」と訴えた。ドンヒオートのチェジニル事務長(写真)は、闘争の鉢巻きを固く締めれば非正規職撤廃は必ずかちとることができると強調し、次のように語った。「私はこの8年、非正規職労働者として生きてきました。3年間は派遣労働者として、2年間は社内下請労働者として、そして最後の3年は解雇者として。行く場所ごとに最低賃金と非正規職が待っていました。この社会では、非正規職には奴隷の頭に押されるような消すことのできない烙印が押されています。耐えられなかったのは、非正規職という4文字が人間の尊厳を傷つけ破壊していることでした」「この烙印がいつ消えるかわからないが、私たち組合員は再び、絶望の工場に歩いて入ります。その中で同志に、もう一人のチョンテイルに会いたいです」
非正規職が全労働者の6割をも占める中、非正規労働者問題は今や韓国社会全体を揺るがす大問題になりつつあるのだ。ここから労働運動の新たな前進に火がつくことは必至だ。キリュン電子とドンヒオートに続いて労使交渉が開始されたKECでは、会社側の時間稼ぎが明白となり、組合員4人が新たに拘束され、うち1人が警察の留置場内で脳梗塞を起こし重態となっている。これに労働者の怒りはますます高まっている。
10日にはG20糾弾のキャンドル集会、11日のG20首脳会議当日には大規模な集会・デモが闘われる。金属労組は政治ゼネストへの決起を打ち出している。この闘いと連帯し、11・7をやりぬいた力で直ちにG20粉砕・横浜APEC粉砕へ総決起しよう!(千)
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