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韓国・C&M非正規職労働者の高空籠城闘争が勝利の終結!

s20150103a-1.jpg 12月31日、厳寒の電光掲示板上での高空籠城闘争を続けてきた希望連帯労組C&Mケーブル放送非正規職支部の2人の組合員が、笑顔で地上に降りてきた。109人の解雇撤回を求めて不屈に貫かれてきた闘いは、野宿座り込み闘争の開始から177日、高空籠城の開始から50日目にして、元請けのC&Mを含めた労資合意をかちとり、闘争を解除した。C&M側はケーブル伝送網を維持・管理する新会社を設立して、解雇者のうちすでに離職・転職した者を除いた残り全員を雇用することになった。合意文には今後、下請け業者の解約や廃業時には新業者が組合員を優先雇用し雇用継承に努力するとの内容も書き込まれた。文字通りの原職復帰ではないが、逃げ回っていた元請け会社を交渉の場に最大の当事者として引きずり出し、雇用保障をかちとったという点では画期的な勝利である。

s20150103a-2.jpg 31日午後3時半から籠城現場である光化門ファイナンスセンター前で始まった集会には、希望連帯労組をはじめ、民主労総、支援団体など1千名ほどが参加した。参加者たちの発言は、6ヶ月におよぶ闘争を労組と様々な支援者、正規職と非正規職との連帯・団結などを通して、非正規職闘争の希望を作り出したと勝利的に総括した。とりわけ元請け会社を最大の当事者として交渉の場に引きずり出したことは画期的な地平を開くものだ。そして、無期限ストライキと籠城闘争を継続しているSKブロードバンド、LGU+支部、そして高空籠城を継続しているスターケミカルやサンヨン自動車の闘いに引き続き連帯することを確認した。
 午後5時過ぎ、高所作業車に乗って広告塔に上がった民主労総ハンサンギュン新委員長や支援者5人と合流したイムジョンギュン氏とカンソンドク氏の2人は、広告塔の上から力強く発言した。ハンサンギュン委員長らと共に地上に降りてきた2人は、参加者たちとの交歓後、治療・検査のため、待機していた救急車に乗って病院に向かった。

▼ハンサンギュン新委員長のもと、民主労総が新たな闘争を宣言
 この日、現場に登場した民主労総のハンサンギュン新委員長は、2009年のサンヨン自動車での77日間にわたる激烈な工場占拠闘争を当時の支部長として最後まで闘いぬき、3年間の獄中闘争を経て再び現場に復帰し、サンヨン闘争の先頭に立ち続けてきたその人である。12月26日、民主労総は1995年の創立以来初めてとされる全組合員の直接投票によって、ハンサンギュン氏を委員長とする新執行部を選出した。現場で資本・権力と最も不屈・非和解に闘いぬいてきた左派の中心的人格が、80万民主労総のトップリーダーとして、2015年から17年末までの3年間にわたって韓国労働者階級を率いることになったのである。すでに12月30日の記者会見で、新執行部は、2015年をパククネ政権との「決戦の年」と宣言し、「パククネの暴走をゼネストで阻もう」と呼びかけ、この1月から直ちにそのための本格的闘いに突入すると宣言した。
 今回のC&M非正規職労働者の勝利は、動労千葉を先頭とする日本の闘う労働者が彼らの高空籠城闘争に連帯し、C&Mの大株主である国際投機資本の日本支社に対して2度にわたる抗議行動を闘いぬいた国際連帯の勝利でもある。パククネ打倒の新たな決戦に突入した民主労総との連帯をさらに強化し、2015年の階級的労働運動の大前進を闘いとろう。(O&S)
 写真は上が、ハンサンギュン委員長(右から2人目)とともに降りてきたイムジョンギュン氏とカンソンドク氏が手を上げて声援に応えているところ。下はファイナンスセンター前で勝利を謳歌する参加者たち。

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