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「公務員労働者よ立ち上がれ!」フランスで民営化反対の大決起

 6月10日、フランスの国鉄、教育、その他の公務員がストライキに立ち上がった。国鉄では全労働者の62%を組織している3つの労組が24時間ストを行った。9日夜8時からのストでは、特急の2本に1本が止まり、TGV(新幹線)も大幅に止まった。10日は他の公務員、教員の労組もストライキに参加した。サルコジ政権は、2012年までに国家予算の赤字を3%以下に抑え、EU規制をクリアするためとして公務員を大幅に削減する攻撃をかけてきている。これへの怒りが爆発している。
 写真は「配転反対! 公務員身分規定廃止に反対!」と書いた横断幕を先頭にデモする公務員労働者(10日、パリ)


 国鉄の24時間ストは、2010年までに現在2万人中の6000人を削減する貨物鉄道部門の分割・独立案に反対し、またトラック輸送との競争のための夜間業務など労働条件の規制緩和方針に反対して闘われた。
 公務員の40%を代表するFSU(統一労組連盟=教育関係で最大の労組)と、CGT(労働総同盟)、SUD(連帯・団結・民主)は公務員労働者の大量首切り(08年に2万2900人、09年に3万5000人削減)に反対してストライキに入った。民営移行をにらんだ職種異動にも反対している。
 教育労働者の組合は、中学、高校の教員1万1200人を2008年9月までに削減する方針に反対してストライキに加わった。政府はさらに2009年9月までに教員2万人を削減しようとしている。スト中の学校へのスト破り要員の導入、小学校への新プログラムの導入に対する反対もストの要求に掲げられた。
 写真はパリのデモ。「公務員よ立ち上がれ、サルコジはもう信用できない」と訴えている。

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