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龍山惨事から1年、葬儀に5000人が参列

 1月9日、ソウル駅前でヨンサン(龍山)惨事犠牲者の葬儀が行われた。
 1年前の09年1月20日、ソウル市ヨンサン区に立つ5階建てビルには30人あまりの住民が籠城し、再開発計画による追い出しに抵抗していた。午前6時45分、屋上に警察特攻隊が投入された。激しい攻防でビルは炎上、撤去民5人が焼死する大惨事となった。遺族らは真相究明と謝罪、責任者処罰を要求したが、検察は「住民が投げた火炎ビンで警察官が焼け死んだ」との調査結果を発表し、「特殊公務執行妨害致死罪」容疑で7人を拘束し、3人を指名手配。10月29日の一審判決では重刑判決が下された。

 12月30日、ソウル市とヨンサン汎国民対策委員会の交渉が「ヨンサン惨事に対する政府の責任」を認めることで合意し、国務総理の謝罪をかちとった。遺族は「当初要求した真相究明と責任者処罰はできなかった。これからも真相究明と責任者処罰、拘束者釈放まで闘っていく」「すっきりはしないが、これ以上、烈士たちの遺体を冷凍庫の中においてはおけない」と無念を語った。
 葬儀に向けて募集された「葬儀委員」には4日ほどで約8500人が集まり、9日にソウル駅前で開かれた告別式には、みぞれの中、5000人が参列し、ヨンサンの現場まで長いデモが続いた。この葬列の行く手まで警察は妨害し、路祭会場までの道のりは遠かった。遺族の肩に雪が降り積もる中、金属労組キリュン電子分会のキムソヨン分会長の司会で路祭が行われた。
 昨年11月、動労千葉訪韓団はヨンサン惨事の現場を訪ね、遺族・ヨンサン汎国民対策委員会民と交流し、ともに「ヨンサン事態解決要求!非正規職撤廃!闘争決意大会」に参加した。掲げられていたスローガンは「殺人解雇!殺人開発反対!」だった。今こそ怒りを解き放ち、労働者の団結ですべてを取り戻そう。(M)

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