11・7日比谷、大失業と戦争に立ち向かう5900の国際的団結!
11・7全国労働者総決起集会が日比谷野外音楽堂で開かれ5900人が会場を埋めつくした。4・9政治和解の大反革命を打ち破り、国鉄1047名解雇撤回に向けた新たな闘争宣言を発した。また、大失業・戦争と闘う全世界の闘う労組代表も続々と結集し国際連帯の一大労働者大会となった。集会のハイライトは全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の激烈なストライキの報告と、動労千葉の検修外注化阻止決戦突入アピールだ。“新自由主義攻撃を打ち破り、階級的労働運動のよみがえらせていく道筋がここにある!”と誰もが確信した。この日の闘いは、前日6日の田母神らの右翼ファシスト集会・デモをぶっ飛ばす国際反戦闘争としても圧倒的に打ち抜かれた。
集会の司会は動労水戸の根本透さん、ちば合同労組の五日市麻美さんがつとめた。開会あいさつに立った全国金属機械労働組合港合同の中村吉政副委員長の呼びかけで、11月集会の先頭に立って尽力してきた中野洋動労千葉前委員長をしのんで黙祷が行われた。中村副委員長は「4者4団体は4・9和解に調印し闘争を終結しましたが、私たちは“国鉄闘争の火を消すな”をスローガンに6・13大集会を開き、新たな国鉄闘争を開始しました。いまJRには非正規労働者がはびこっています。“非正規を許すな!”の声をあげJR資本を追い詰めよう。本集会参加者の強い意志として国労闘争団、動労千葉争議団、国鉄臨職・和田ひろ子さんの解雇撤回まで闘い抜くことを確認しましょう」と訴えた。
続いて、憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉弁護士、三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原進事務局次長、9月に7選を果たした元全軍労牧港支部青年部の宮城盛光北中城村議、とめよう戦争への道!百万人署名運動の西川重則事務局長が熱い連帯あいさつを行った。萩原さんは「成田をハブ空港の位置から引きずり下ろした。三里塚は大局的にみて勝利の展望を手にするところまで来た。TPPは日本農業を壊滅させるとともに、労働者に対する攻撃でもある」と訴えた。北原鉱治事務局長、市東孝雄さんら多数の反対同盟員がともに登壇し「労農連帯・農地死守」「TPP絶対反対」のノボリをひるがえした。
■圧倒的な海外代表団の発言
続いて海外代表団が続々とアピールに立った。民主労総ソウル本部からは42人もの大代表団が来日した。ノミョンウ首席副本部長は、イミョンバク政権が進める派遣法改悪―派遣業種拡大を暴露し「日本と韓国の労働者が力を合わせ派遣法撤廃、生存権と労働基本権確保の闘いを展開しよう」と訴えた。全国拘束手配解雇労働者現状回復闘争委員会(全解闘)のキムウニョン委員長のメッセージを来日した全解闘の仲間が代読した。
ILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル34のホアン・デルポソさんは「ほとんどの労組幹部はオバマ民主党が大恐慌をのりきれると言い続けているが、恐慌が政治家の手で解決できるわけがない。恐慌に対する唯一の回答は、労働者が職場生産点で自らの力で組織をつくることだ」と語り、UTLA(ロサンゼルス統一教組)中央委員であるイングリット・ガネルさんは「今夏に日本の仲間と交流して痛感したことは、公教育や教師に対する攻撃はまったく同じだということです。私たちは共に闘えます」と強い連帯の意を表明した。ドイツ・レーテデモクラシーのための委員会(KRD)のアウグスト・カイテンさんは「世界恐慌は、新たな戦争の道を開くとともに、全世界で労働者の闘いを呼び起こしている。プロレタリア世界革命の時代がついに来た」と喝破した。
体調不良で来日がならなかったブラジル・コンルータス(全国闘争同盟)の代表、無期懲役と闘い抜いている星野文昭さんらのメッセージが紹介された。さらに滞日外国人労働者の大部隊が登壇し、広い野音の演壇を埋めつくした。クルドやビルマを始め多くの労働者が日帝・入管当局への怒り、国際連帯、自由を求める叫びをあげた。
呼びかけ労組から関生支部の高英男副委員長、動労千葉の田中康宏委員長が集会の基調となるアピールを行った。高副委員長は4カ月を超える激烈なストライキの経過を報告し「今回のストは、たとえ少数であっても切実な要求を掲げれば多くの仲間を結集できることを証明した。この闘いを全地域・全産別で取り組める普遍的闘いとして拡大することが、日本の労働運動の再生を可能にする」と確信に満ちて報告した。動労千葉の田中康宏委員長は、国鉄全国運動を呼びかけた経過を報告するとともに「この運動の中に労働者と労働運動の未来がかかっていることを確信して闘い続ける」と意気高く述べ、本格的激突に入った検修全面外注化阻止闘争について「この秋から来春にかけて動労千葉はストライキを構えて闘いに立ち上がる」と高らかに闘争突入を宣言した。
■全国運動よびかけ人が訴え
国鉄全国運動の呼びかけ人の中から、日本近代史研究者の伊藤晃さん、韓国労働運動史研究者の金元重さん、愛媛県職労の宇都宮理委員長、元安芸労働基準監督署署長の大野義文さん、元国労九州本部書記長の手嶋浩一さん、鉄建公団訴訟・鉄道運輸機構訴訟代理人に加わった福岡弁護士会・山崎吉男弁護士がアピールを行った。それぞれに国鉄全国運動にかけたあふれるような熱い思いを語った。
国鉄1047名闘争当該の動労千葉争議団と4人の国労闘争団員が登壇すると、ひときわ大きな拍手が上がった。動労千葉争議団の中村仁さんは「非正規職の労働者たちも団結して頑張っている。この闘いに学び、物販を通して全国の人とつながって、社会を変える闘いの先頭に立ちます」と元気に発言。国労旭川闘争団の成田昭雄さんは「全国どこに行っても格差・貧困への青年の怒りで満ちている。解雇撤回を貫くとともに、リストラ・地方破壊・生活破壊の新自由主義と体を張って闘う」と断言した。国労小倉闘争団の羽廣憲さんは「JR貨物は第2のJALと言われています。民営化は完全に破産しています。国鉄全国運動を前進させJR体制を打倒する時だ」と力強く叫んだ。
全逓、教労、自治体、医療、合同労組、動労千葉を支援する会、法大文化連盟が決意表明。閉会あいさつを関生支部の福嶋聡さんが行い、ス労自主の中村和憲副委員長が行動提起をした。港合同昌一金属支部の大塚亮執行委員と中﨑典和委員長の音頭でインターナショナル斉唱、団結ガンバローを行い参加者はデモに出た。「解雇撤回」「非正規職・派遣法撤廃」の声が都心に響き渡った。
警察権力はデモ終盤に1人の労働者をデッチあげ逮捕した。怒りの反撃で即時奪還しよう。この勢いをそのままに、G20粉砕闘争に決起する韓国民主労総と固く連帯して、11・13~14横浜APEC粉砕闘争に全国から総結集しよう。(発言要旨など詳報は、本紙2463号、2464号に掲載)
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